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2006年9月前半
会社を辞めた三人の友人と一年ぶりに飲む。今、4人とも別の会社である。何が共通っていうわけでもないのだが、何故かたまに集まる。前回ビアガーデンで飲んでから、忘年会も新年会も都合があわなかった。夏なのでビールの店ということで、またビールを飲む。
黒生、ハーフ&ハーフ、プレミアムモルツ、ローズビア、カールスバーグと順番に飲んでいく。一回りしてしまったので黒生に戻る。ハーフ&ハーフでお開き。それくらい飲むとビールでもちょっとは酔える。
電車に乗って眠って目を覚ましたら、最寄り駅でドアが閉まるところだった。一つ先の駅で降りて、上り電車に乗り換えようと思ったら既に上りは終わっていた。一駅だからと歩いてみる。
道を知らないので、とりあえず線路伝いに歩いていくと、目の前に別の線路が。線路に沿って歩くとまもなく駅があり、反対方向に向かっていることがわかり引き返す。どうも、乗っていた電車は約90度に方向を変えていたらしい。
たっぷり1時間以上あるいて帰り着く。
Webの地図で調べてみたら、最短距離4キロのところ、遠回りして7キロくらい歩いたみたいだ。いい運動になった。
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「野生時代」7月号の特集が「小川洋子の秘密」という特集だったことに今更気づいたので読む。
「終の仕事場を求めて、湘南不動産巡り」ってのが面白かった。物件の間取り図入りのチラシなども写真にあるのだが、本格的に間取り図を載せて、さらにその間取りなどについて小川洋子にいろいろ語ってもらったらもっと面白いのだが。それにしても、鎌倉あたりはいい感じだ。お金があったら、ぼくも鎌倉あたりで隠居したい。
特集を読んでいて、フランスで映画化された「薬指の標本」はその後日本での公開はどうなったのだろう思った。そこで久々にぐぐってみたら、なんと今月の23日からの公開が決まっていた。公式サイトもオープンしていた。観に行かなくては。
小川洋子と関係ないけど、同じ「野生時代」に藤原竜也の特集もあって、これも面白かった。というか、藤原竜也って単にアイドル俳優だと思っていたのだけど、ちょっと違うのかなと思った。
折りしも、NODA MAPから「ロープ」の先行予約案内が届く。主演は宮沢りえと藤原竜也。しかしS席9500円って高いな。
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朝からずっと録画済ドラマ鑑賞。夕方疲れて眠る。なんで家で寛ぎながら、テレビ見ているだけでこんなに疲れるんだろうと思った。
つまらないと途中で止めて別のことを始めたくなるので、そういうドラマはもう見なくていいなと思う。10月からまた新しいドラマが始まるので取捨選択して見よう。そうしないと時間がいくらあっても足りない。
夜、『グエムル −漢江の怪物−』を観に行く。
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『グエムル −漢江の怪物−』を観る。
一言でいうと、よくできた怪獣映画。グエムル誕生のいきさつは昔懐かしい怪獣映画的である。しかし人間よりは大きいが、そんなに大きくないのがまたちょっと怖くて迫力を感じる。それにしても日本で特撮がはいると無茶苦茶ちゃちなのに、この映画のクリーチャーはなかなかいい。
物語は、娘を怪物にさらわれたダメオヤジと、バラバラになっていた家族たちが力をあわせて娘を救おうとする。コミカルな部分も多いのにものすごく真面目に作っていて、しかも辛口。辛口というのは、結末なんか、ここまできたらこの結末はないだろうという結末なのである。ただその気持ちはよくわかって、それがなければ確かに誰も必死にはならないだろうと納得できる。怪獣映画だけど、人間ドラマというか、怪獣映画だからこそ人間ドラマなのかもしれない。
以下ネタバレも辞せず書くと、「よくできた」怪獣映画といったよくできてるなぁと思ったのが、一つは結末に向けての展開である。ダメオヤジの兄弟たちが、大学を卒業したのにフリーターをしている弟が学生運動をしていたらしいところとか、妹がアーチェリーの銅メダリストとか、結末への伏線バリバリなんだけど、途中数々の失敗を経て、クライマックスに向かうところは本当にいい。
マニアックな反応かもしれないけれど、この手の突然変異クリーチャーらしく、ウィルスがいて怪物に触れたものはウィルスに感染しているという点を逆手に取っているのが素晴らしい。精密検査をするから絶食といわれた主人公が夜中にこっそり缶詰を開けて食べるシーンとか、最高。
[ 『グエムル −漢江の怪物−』 監督ポン・ジュノ MOVIXさいたま ]
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映画版『アキハバラ@DEEP』を観てきた。うーむ、いまいちだった。以下、ネタバレ。というか、原作を読んでなかったり、ドラマ版、映画版を観ていない人にはわからないことを書くので、こういうのネタバレというのか。
ドラマ版(というかDVD版)と較べてずっと真面目。配役を見たときより、キャラの雰囲気はよかったのだが、マニアックな期待かもしれないけれどコンピュータに関する部分がやっぱりつまんなかった。
もちろん原作を2時間に収めるのは無理なので、いろいろ削られているのだが、まず登場人物にダルマがいない。それからユイとの出会いの部分が回想で語られるだけでものすごく薄い。ユイが希薄になっているので、中込との関係もないし、半沢教授も出てこない。この辺の脇役って重要な位置づけだと思うので、削られてしまうとかなり残念。
そして一番違うのは、クルークが最後までただの検索エンジンであること。SF的なああいう展開は必ずしも必要だとは思わないので、スッパリ削ってしまうのは一つの選択だとは思う。
面白いことに、原作に忠実な部分がドラマ版でなくなってしまっていた部分で結構原作で好きだった部分だったりする。
ページがみんなに語りかけるときに、「窓を開いて」というところ。中込の手下にとらわれてタイコとページが秘密を守るために自分たちの弱みを武器にするというところ。中込が美少女を飼育しているところ。
ただね、せっかくそれらのエピソードがでてくるのに、やっぱりうまく描けていなんだなぁ。
一番がっかりしたのは、クルークの開発シーンで、やっぱりコンピュータとかソフト開発がわかっていない人たちが描くと一生懸命キーを叩いているカットを繋げてノリのいい音楽を流して時間経過を示すっていう、ありきたりなパターンになってしまうんだなぁ。石田衣良の書く、このクルーク開発の描写とか好きだったので余計がっかり。
総合的には、同じわからないなら、どたばたでやってしまえというドラマ版「アキハバラ@DEEP」の方が数段上だった。
[ 『アキハバラ@DEEP』 監督源孝志 MOVIXさいたま ]
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ドラマの「世界の中心で、愛をさけぶ」を再放送しているので録画して見てみる。
元々あんまり興味がなかったけど、映画版は行定勲が監督なので興味があったのだけどまだ観ていない。「白夜行」が「世界の中心で、愛をさけぶ」の脚本・主演でミステリを純愛ドラマにするという離れ業をなしとげていたので、「世界の中心で、愛をさけぶ」もドラマ的には面白いのではないかと思っていた。
しかし、1話を見てもつまらなくて、ようやく3話まで見たけど、やっぱりあんまり面白くない。行定勲は潤色で参加、演出は堤幸彦だった。なんでこれが受けたのかわからない。自分の好みかどうかではなくて、テレビ的に何が吸引力になったのか不思議。
ここで急にドラマを立て続けに見ているので、ドラマの過剰な演出が当たり前になってしまって比較的地味な演出にとまどっているのか。逆にドラマの過剰な演出に慣れた人たちには、新鮮だったのだろうか。何がよくて何が悪いかよくわからなくなっているのかもしれない。
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昼頃起きる。録画してあった「タイヨウのうた」を観る。ドラマらしく激しい展開になる。次回が最終回らしい。1回で死まで描いてしまうのか。映画版でも死まではあっけないくらい短い描写だったが、ドラマでは細かいエピソードがたくさんあって、そんなに短くなるとは思わなかった。
ドラマ『死亡推定時刻』を観る。杉田成道監督、吉岡秀隆主演。原作は、朔立木の『死亡推定時刻』。少女の誘拐事件から始まるが、あっけなく少女は殺されてしまう。犯人も簡単に捕まって一年後、国選弁護人としてその犯人の二審の弁護を依頼された吉岡扮する弁護士が事件の証拠書類に矛盾を見つける。一審で死刑判決を受けた青年は、冤罪逮捕されていたのだ。果たして、青年の有罪は翻せるのか。そして事件の真犯人は? という話。
朔立木って知らなかったが、amazonで調べたら現役の法律家とのこと。ドラマも面白かったが、原作はさらにきっちり書き込まれていて面白いのではないかという気がして、原作を読んでみたくなった。
『世田谷一家殺人事件 侵入者たちの告白』(齊藤寅 草思社)を読み始める。こちらはノンフィクション。未解決のこの事件の背景を明らかにし、実行犯を特定したというものだ。事件後、警察が現場に駆けつけた時点で、大量の遺留品に事件は早く解決すると思えたらしいが、何故かそうはならなかった。どこまで真実かわからないが、それでも十分に驚かされる内容になっている。
「タイヨウのうた」の劇中歌「タイヨウのうた」をテレビで沢尻エリカの雨音薫が歌うのを聴く。
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『稲川淳二のミステリーナイト』を観に行くのも、毎年恒例になってきた。怪談話はもちろん毎年変わるが、それ以外は毎年舞台装置が変わるほかはいつも通り。毎回同じようなのについ毎年行きたくなる。舞台装置は、今年は廓だった。ここ何回かは、稲川淳二も舞台装置の話をしていて、今年もまた最初にそんな話をする。
怪談はいつものパターンで、最初はちょっと奇妙な話くらいから始まって、だんだんと本格的な怪談話になっていく。何度か観にいっているが、最初の頃に行った何回かは、怪談が一転ギャグに変わる話が一つ入っていた。今まで怖い話として緊張しながら聞いている緊張が緩むせいか、ものすごく可笑しくなる。それがここ何回かはなかったのだが、今回また復活した。ものすごく可笑しい話というわけではないのだが、こういう違いがあるだけでアクセントがついていい。
今までだと、ギャグのあとは最後のクライマックスの一番怖い話になったと思うのだが、今回はそのあともいくつか話が続いた。最後はやはりオチでは大音響が響いてドキッとさせてくれた。
いつもの心霊写真コーナーは、いつも通り心霊写真の解説なのに笑いで一杯という代物。客席の反応もよくて面白かった。
[ 『稲川淳二のミステリーナイト』 ]
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未だ解決をみない「世田谷一家殺人事件」の真相を明らかにするノンフィクション。サブタイトルに「侵入者たちの告白」とあるように、実行犯の語った言葉も間接的に聞き取っていて、事件の状況を再現する記述もある。
警察が解決できない事件を、一ジャーナリストがどうして犯人グループに辿り着けるのかという疑問が当然思い浮かぶ。その理由の一つは、縦割りで情報が横で共有できない現在の警察の組織のあり方だとする。もう一つは、著者の指摘する犯人の正体が、韓国、中国、タイ、ベトナム等、アジア系の留学生・研修生として多数入国しているが、そのうちの一部が国籍をまたがったクリミナル・グループになっているという。その新手の犯罪に対して、日本の警察はまだ対応が遅れているというのだ。しかし、今やそういう犯罪に対するための組織まで警察の中にできたという。組織変更の少ない警察機構の中でそのような組織改変が行われるというのはかなり画期的なことだという。
実際、警視庁のサイトにいまも情報を求めるページには、犯人たちの服装など多くの情報があり、なのに何故事件は解決しなかったのかと疑問に思う。また、情報を求めるポスターには「犯人は翌朝まで現場に残り、アイスクリームを口にしながらパソコンを操作していた」という尋常では考えられない行動が書かれている。それらの理由も、著者の語る真相では説明がついている。
クリミナル・グループにに属する人物からの取材には真実だけとは限らないし、著者が自分の結論に合わせて情報を取捨選択しているわけだから、その結論と異なる情報は排除されているかもしれない。そう考えるとどこまでが真実かはわからない。しかし、話半分だとしてもその結論は恐ろしい。凶悪な事件のニュースが続くと、話半分どころかまだ明らかになっていない事実の方が多いのだろうという気がしてくる。
[ 『世田谷一家殺人事件 侵入者たちの告白』 齊藤寅 草思社 ]
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瀬尾まいこの作品は初めて読む。『強運の持ち主』は、短大卒業後会社に営業職で会社に勤めたものの、上司との折り合いや人間関係に疲れて退社し、その後占い師になった女の子の占いを巡るちょっと奇妙で暖かい話を集めた連作短編集である。
主人公の吉田幸子は、アルバイト情報誌で占い師のアルバイトを見つけ、割のいいアルバイトだと思ってに応募する。「未経験者大歓迎」「おしゃべり好きなあなたなら簡単! 誰にでも勤まります」という募集の惹句が面白い。しかし、その占い師ジュリエ青柳の「ジュリエ数術研究所」に行った主人公は、ルイーズ吉田という名前をつけられて、たった二日の研修とアルバイトを続けるうちに、独立して一人で占い師を始めるようになる。占いは、最初は占いの本を駆使して占っていたが、やがてお客さんの話し方や容姿を見て、直感で占うようになる。そのほうが説得力が出てくるのだ。
物語は、この独立したルイーズの元にやってくるお客さんのちょっと一味違う相談にまつわる出来事である。ふわふわした話で、一気に読ませるような吸引力はなさそうなのに、あっという間にに読んでしまった。
[ 『強運の持ち主』 瀬尾まいこ 文藝春秋 ]
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『カクレカラクリ―An Automation in Long Sleep』(森博嗣 メディアファクトリー)のドラマ化。原作は未読だが、ドラマはドラマにあったテンポの謎解きと謎のレベルで、楽しんで見られた。原作の方はもっとヒネリがあるというか、ひねくれているというか、森博嗣らしい癖がありそうな気がする。原作の謎や事件がこの程度なのか、脚本がうまかったのか、さらに自分の思考とタイミングが合ったのか。
ラストクレジットを見ていたら、オフィスクレッシェンドの文字。どのドラマを見ても、オフィスクレッシェンドってあるような気がするのだが、もうテレビドラマってみんなオフィスクレッシェンドが絡んでいるのか?
[ 『カクレカラクリ』 ]
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田中麗奈主演で、台湾に住む麗奈が過去に行き、そこで麗奈二役の義賊あり、キョンシーありのアクション映画?
この話を知ったときに観てみたいと思っていたのだが、予告をみたらものすごくバカ映画っぽくてちょっとがっかりしていた。でも近くの映画館で今週までと知って、つい観に行ってしまった。あんまり期待しないで観たのもあるかもしれないが、意外と面白かった。
麗奈のお父さん役に大杉漣が出ていた。麗奈の恋人役にはあちらの人気俳優なのかもしれないけど、知らない人。義賊に扮する麗奈は仮面をつけていて、かつ出番は少なかったのでアクションはスタントマンがやっていたのかな。二役というところはあんまり見所なし。
キョンシー映画って見たことがないので、キョンシーの決まりごととかわからないのだが、いろいろ解説?があって納得。
観終わってから、もっとバカやってくれてもよかったのにな、と思う。正しいバカ映画は好きなので。わがまま。
[ 『幻遊伝』 監督チェン・イーウェン MOVIXさいたま ]
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