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2005年7月後半

2005/07/16

あっという間に夕方

 昨日もとりあえず書いた日記のあと、追記しようと思っていたのに気がついたら眠ってた。気がついたら5時半くらいだった。

 休みなので寝なおして、9時半に起きる。いつもの休日どおり、朝食後は音楽番組を流したままWebを見て回ったりする。そして朝風呂、黒ヱビス、冷し中華。汗をかいたあとの昼ビール、夏の冷し中華。結構これだけでささやかな幸せを感じたりして。

 午後、平日バタバタしていて散らかっている机の上をちょっと片付けたり、読みかけの浦賀和宏の『透明人間』を読み終えてしまったり。

 なんかそんなことで、早くも夕方になっていた。

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2005/07/17

デジカメ購入

EXLILIM S500  昨日、夕方ふらりと近所のビックカメラに行ったところ、表示価格より10%オフとある。

 パナソニックのLUMIX FX8が気になっていることを前に書いたが、その後さらに検討していて、EXLILIM S500の方がいいかなと思い始めていた。

 EXILIMの最初の機種が出たのは、ちょうどその少し前に今使っているEXYを買ったばかりの頃で、機能的には物足りないが携帯性のよさにスナップ専用のセカンド機として欲しくなるくらいいいなぁと思っていた。EXYも小さいとはいえ、ポケットに入れておくにはちょっと邪魔。やはりどうしても鞄の中にいれることになり、いつでもどこでも気軽にというほどには携帯性がよくなかった。

 その上、ズーム機能が不調になり、スムースにズームができなくなったのを我慢しつつ使い続けてきた。

 今回、LUMIXが気に入ったのは、売れている理由のブレ防止機能。小型化するとどうしても手ブレが起きやすいが、それを防止する機能がついている。今年の携帯カメラの売りの一つはそのブレ防止らしくて、各社ブレ防止機能を持っているものを出している。今の季節だと、花火が綺麗に写るなんていう宣伝の仕方もしている。

 その点でLUMIXはなかなかよさそうだと思ったのだが、EXILIMの被写体のブレにも対応というのを見かけてEXILIMが気になった。LUMIXのブレ防止はブレにあわせて補正ジャイロでブレを補正するという仕組みで、EXILIMの場合はシャッタースピードの調整でブレを少なくする。シャッタースピードの調整なので被写体のブレにも対応できるというわけである。しかしシャッタースピードを調整することで、画質が犠牲になるのが欠点だろう。

 一長一短なのだが、手ブレ防止という意味ではLUMIXの方が勝っている。しかし、EXILIMを検討の対象に入れ始めたら強かったのはやっぱりあの薄さである。LUMIXも小型でいいけど、ちょっと厚みがある。というか、EXILIMが薄すぎるんだけど。今使っているIXYと較べたら半分くらいの幅しかない。LUMIXだとポケットに入れておく気にはならないが、EXILIMだったら入れておけそうだ。

 そう思って、自分の中ではEXILIM優勢になり、値段がもうちょっと下がるのを待つかなと思っていたのだった。そこへ来て、最初の話に戻る。本日に限り表示価格より10%オフ、しかも定価は緊急値下げになっていた。ポイントも18%もつく。こりゃ、迷ってる場合じゃないなと思って購入を決めたのだった。EXILIM S500にはSDカードがついていないので、SDカードも256MBのものを一緒に購入。

 半ば衝動的に購入したあと、家に帰ってすぐに充電。ベランダで試し撮りをする。試し撮りをするなら街をぶらぶらすればいいのに、ベランダでパチパチ撮っている。つくづく、お家大好きだよなぁ。パソコンに取り込んで確認してみたら、サイズ2560×1920で、画質を高詳細にしたら1画像が3MBくらいになってしまっていたので、サイズを1600×1200に落としてみる。その後、室内とか、自分とか撮りまくって、100枚くらい撮ってもまだ256MBのSDカードには余裕がある。すごすぎ。

 これからまたデジカメを持ち歩こうと思っている。

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『草迷宮』

『草迷宮』  友人が遊びに来て、『草迷宮』のDVDを一緒に観る。

 実は『草迷宮』を観るのは初めてである。先日『奴婢訓』を観にいって以来、この『草迷宮』を観るのが一つの課題となっていた。

 若松武が若いなぁ、三上博史は少年時代から変わんないなぁ。とかそんなことばかり思いながら観る。
 なんか、いいとか悪いとか、好きとか嫌いとか、そういうレベルではなく、ただすごいと思ってしまい、そういうくだらない感想しか思い浮かばなかった。

 いろんな場面に、あの作家も寺山に影響されていたのかもしれないとか、あの作品は『草迷宮』のこの辺に原点があったのかもしれないとか思った。寺山の影響度の強さとか、いろいろな作品の原点を見てしまったような気がした。それがあたっているのかどうかわからないけれど、ずっと前にすでに寺山が『草迷宮』でやってしまっていたことなのだ、という事実は変わらない。

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買い物と読書

『図書館の室』恩田陸 『コカイン・ナイト』J・G・バラード  夜、友だちを送って駅まで行った帰り、本屋に寄ってみる。

 恩田陸の『図書室の海』(新潮文庫)とJ・G・バラードの『コカイン・ナイト』(新潮文庫)が文庫になったという話を聞いていたので、探して購入。バラードはうっかりしてたら、単行本が廃刊になってるものが多くて困っていたのだ。

 そういえば、スティーヴ・エリクソンの『黒い時計の旅』が、白水uブックス化されるという情報を得た。これも福武書店がベネッセに変わって書籍部門がなくなったかなにかで手に入らなくなってしまったもの。来月上旬らしいので楽しみ。もっとも、エリクソンもしばらく読んでいないし、買って積読のままのものもあったかもしれない。

 駅ビルの酒屋によって黒ヱビスを買う。近くの沖縄ショップにも寄り、泡盛の新酒二本、古酒を一本買って帰る。泡盛をまとめ買いしていたのだが、最近在庫切れが続いていたのだ。

 家に帰って早速黒ヱビスを飲む。冷えていないが、昼間我慢していたのでうまい。ビールは1缶にしてあとはいつもどおり、泡盛のロック。三本まとめて買って来たので安心して飲める。

『松浦純菜の静かな世界』 浦賀和宏  飲みながら読書。二冊ほど本を買ってきたが、読むことにしたのは、ずっと前に買った浦賀和宏の『松浦純菜の静かな世界』。先日『透明人間』を読んだ勢いで、浦賀作品を読みたくなった。

 これは安藤シリーズとは別シリーズで、タイトルにもある「松浦純菜」と「八木剛士」が主人公らしい。最近発売された『火事と密室と、雨男のものがたり』も同じ二人が出てくる模様。これが発売になったので、前作に手をつけておきたいと思ったのも、『松浦純菜の静かな世界』を読み始めた理由の一つかも。

 しかし、浦賀和宏は、それより『学園祭の悪魔』の続きが早く読みたい。『透明人間』にも安藤がでてきたけれど、安藤シリーズとしては外伝っぽいので。まさか、『学園祭の悪魔』はあれで完結ってことはないよね。

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2005/07/18

『松浦純菜の静かな世界』と『真珠郎』

『松浦純菜の静かな世界』 浦賀和宏  8時半起床。昨日も暑かったけど、昨日は曇り空だった。今日は空に雲はかかっているものの、陽が差し込んで夏らしく気持ちいいのいい日だった。レースのカーテンも開いて、外の景色を見ながら朝食。

 暑い夏は大好きなので、エアコンはつけずに窓を開けて風を通し、寝転がって読書する。ときどき風が涼しく吹き抜けて気持ちいい。気持ちいいなぁと思ってたら、眠っていた。

 昼過ぎに目を覚まして遅い昼食。Webを見たり、読書を続けたりして過ごす。

 浦賀和宏の『松浦純菜の静かな世界』を読了。同じシリーズの次回作が発売になったが、これってこの話に出てくる事件と関係するのだろうか。あと、最低2作続くってことなのだろうか。

 夕方になって知人と夕食をとる約束があり外出。ファミレスまがいのところなのでたいしたものではないが、ひつまむしを食べる。22時頃帰宅して、テレビで『真珠郎』のドラマをやっていることを知る。『真珠郎』は正史でもベスト5に入るくらい好きなので、知っていれば、録画しておいたのに失敗したと思う。

 しかし、その反面、好きな作品だからこそ、むしろ観ない方が正解という気もした。普通はこういうとき、途中から観たりしないのだが、金田一耕助役が歴代金田一役でもっとも好きな古谷一行だったのもあって、だんだん気になりはじめ、ついついテレビをつけてしまう。

 テレビをつけてしばらくしたら、仮面をつけた「真珠郎」が出てきてひっくり返る。真珠郎って超美形なんだぞ。何とか戦隊シンジュレンジャーとかじゃないんだぞ。

 既に1時間も過ぎてから観始めたので事件は解決に近づいている。こうなったら、毒を食らわば皿までということで、そのまま見続ける。しかし、美形真珠郎も出てきて、見ていない前半ではもうちょっと美形真珠郎が活躍した模様。しかし全然話が違う。もともと、金田一耕助の出てこない、由利先生シリーズだから脚色は入ってるとは思ったけど、あまりにも変わりすぎだ。

 あんまり納得できないので、原作『真珠郎』を読み始める。今は違うものになってるかもしれないが、杉本一文の描く角川文庫版の『真珠郎』の表紙も好きなので写真を載せたいと思ったが、残念なことにamazonには画像がなかった。

 で、一気に読み終えてみたら、さすがにだいぶ忘れていた。だが、それにしてもあんまりに違う。本筋の殺人を平気でする狂人を育て上げることとか、その正体とかは原作をひきついでいるけれど。
 とか文句を言ってもしょうがないね。ま、原作を再読する機会にはなってよかったと思うことにしよう。

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2005/07/19

ハイパー元気な飲み会

 朝から慌しく、バタバタと過ごし、夕方1時間以上遅れて仕事関係の飲み会に行く。

 暑気払いと懇親会。後から行ったので端っこの方で食べてたらあっという間にお開き。ただ顔を出しただけみたいなので、二次会にも顔を出すが、超ハイパー元気な二次会で驚く。学生の飲み会みたいだった。一次会で、みんな結構飲んでいたのかもしれない。

 三次会に行くという人たちと別れて帰宅。

 Webにつないで、ちょっとしたら気を失っていた。3時頃目を覚まして寝なおす。

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2005/07/20

読書は進まない

『図書館の室』恩田陸 『図書室の海』(恩田陸 新潮文庫)を持って出かける。しかし読み始めるまで、あまり読書する気にならず、帰りの電車でやっと開く。あっという間に2編読んでしまう、なかなか魅力ある短編だった。
 0時頃帰宅、喉が渇いているのでまず黒ヱビス。そして泡盛といういつものコース。のち熟睡。


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2005/07/21

ドタバタは収まったものの

『図書室の海』恩田陸 昨日に引き続き、『図書室の海』(恩田陸 新潮文庫)を読む。今日も2編。
 このところのドタバタも収まって、今日あたりは久々に映画でも観にいこうと思っていたのだが、思うように行かない。ちょっと映画を観に行くには遅くなってしまったので、飲みに行く。

 夜中に帰宅。眠くて何もせずに眠る。

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2005/07/22

映画、線路内に立ち入った動物、読書。

 『姑獲鳥の夏』を観てくる。
 実相寺昭雄監督ということで、期待しつつも期待しないという微妙な姿勢で臨んだら、予想以上によかったのでほくほく。とんでも映画になっちゃったらどうしようと思っていたが、映像美とか実相寺監督のいい面が表にでていたと思う。

 帰りの電車が途中駅で止まる。車内アナウンスが流れる。
「××駅構内で、線路内に…」
 ああ、また酔っ払いが線路に落ちたのか、と思っていたら、
「動物が立ち入り、ただいま確認をしております…」
 動物かい! 周りの反応は、「なんだよ、象が立ちいったんなら、仕方ないけどさ」「象はないだろ、象は」とか和み系に。  金曜の夜だし、僕は、きっとトラだと思った。暑いし、動物扱いしないと、みんなきれちゃいそうだもの。

 読書は引き続き、『図書室の海』(恩田陸 新潮文庫)。表題作「図書室の海」は、『六番目の小夜子』のサイドストーリーだった。久々に『六番目の小夜子』を読み返したくなった。

 というか、この短編集。長編の予告編的な作品が多くて、他にも『夜のピクニック』の予告編「ピクニックの準備」とか、『グリーンスリーブス』の予告編「イサオ・オサリヴァンを捜して」とか、本編を読みたくなる。

 『夜のピクニック』は本屋大賞を受賞したりして話題の一冊だが、『グリーンスリーブス』ってどこから出ているのだろうと思ったら、まだ刊行されていないどころか未発表だった。

 『図書室の海』単行本発売時のインタビューを読んで、『夜のピクニック』は『図書室の海』の単行本発売時にはまだ書かれていなかったことに気づく。本当に予告編だったんだ。

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2005/07/23

クレジットカード、下北沢、新宿。

 朝、書留の配達がある。何かと思ったら、クレジットカードの更新で、新しいカードが送られてきた。
 古いカードをカットするが、ICの部分でハサミが止まる。無理してガリガリやれば切れたのかもしれないが、ハサミが通りにくいので無理に切らずによける。
 クレジットカードはないと不便だが、あると怖い時代になってきた。いや、前から怖いものなのだが、最近感覚が麻痺しているのだろう。
 初めてカードを作ったのはだいぶ遅い。やっぱり怖いものだと思っていたからだ。アメリカなんかでは、現金の方が危険だからみんなカードで支払うんだとか聞いて、そんなもんなのかと思った。
 いまやそんな風に怖いと思わなくなって、最近では小さな買い物以外はすべてカードで支払っているが、改めて怖いものだということを思い出した。

 昼を食べ、午後はQuinka, with a Yawnのライブを聴きに下北沢へ行く。フルカワモモコのレコ発インストアライヴである。
 ちょっと早めに行くつもりが、もたもたしていて時間ギリギリになってしまう。ところが、新宿で電車を間違えて、間に合うはずのところ15分くらい遅れて着く。
 ちょうど、「くちびるとマーマレード」の演奏中だった。次にすぐにMCが入ったので明らかに聴き逃している。でもそのあとの演奏曲数からすると聴き逃したのは1曲ですんだのかも。未確認。

 ライヴのあとは、古本屋、中古CDショップを覗きながら帰る。
 ある店の店先に「『夜のピクニック』700円」とあるのを見つけて、タイミングがいいのでこれは買いだと思ったら、その上に「高価買取」と書いてあった。やっぱり売れているのだ。一応店内を覗いてみたら、『夜のピクニック』はなく、恩田陸自体1冊しかなかった。

 古本屋の店先でなんか地面が揺れているなと思う。地震だった。歩いていると揺れているかわからないので、立ち止まって周りを見渡す。電線がゆらゆら揺れていた。

 新宿に行き、映画を観ようと思うが、適当な時間に始まるものがない。古本屋などをぶらぶらしていないで、もう少し早く来ていたら間に合ったのに、始まったばかりの映画が多い。つまり、2時間待ちだ。
 時間がちょうどいい映画を探して何館か映画館を歩き回る。結局、『宇宙戦争』がちょうどよくてこれに決める。しかも歩き回っている間にさらに時間調整された結果になって、15分待ちですむ。

 映画の後、まだ時間が早いので誰か新宿で今から飲まない?と電話したいくらいだったが、心当たりが思いつかない。一人で飲みに行こうかと思ったが、地震のせいで電車のダイヤが乱れていて面倒だったので帰宅。

『コカイン・ナイト』J・G・バラード  出かけるときに『コカイン・ナイト』(J・G・バラード 新潮文庫)を持って出かける。無茶苦茶おもしろいが、なんだか『スーパー・カンヌ』的な世界だとな思う。バラードって最近はこういうテーマばかり書いているのだろうか。しかし速く読もうとすると内容が頭に入っていない。ゆっくり音読するように読む。

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2005/07/24

音楽を聴きながら

 昨日はライヴがあったおかげで、重い腰を上げて、このところの週末としては珍しく活動的な一日だった。なので、今日は特に出かける予定も立てず、休養しようと決めていた。

 7時半起床。朝からWebを見たり、日記を書いたり。そして、朝食をとりながら、Music On TV!のカウントダウン100など流す。昨日、ライヴを聴いていて、ふとやっぱりカウントダウン系はやっぱり自分の好きな音楽と離れすぎているなと思ったのだが、ポップスは嫌いじゃないし、新たな好きなミュージシャンの発見とPVを観られるという点でなんとなく流してしまう。

 ベストセラー的なものは嫌いだし、売れているものが優れているとは限らないが、唯一ポップスだけは優れているものは売れるといっていいジャンルだと思う。というか、売れなかったらその時点でポップスというジャンルに括れない。売れることがポップスの一条件だと思う。それが一般的な定義ではないかもしれないけれど、僕はそう思ってる。

 つまり例外的にカウントダウンが有効なジャンルだと思うのだが、それでも10曲に1曲くらいしか好きな曲がないとすると、ポップスは嫌いじゃないというのは錯覚なのかもしれない。

 読書は少しだけ。夕方、外出。

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『せかいのおわり』を観たい。

 昨日のフルカワモモコのライヴでチラシを貰った『せかいのおわり〜world's end girl friend〜』を観たいと思う。サイトがあったので、リンクしておく。まだ公開日は未定。

 ちなみに、なんでフルカワモモコのライヴで映画のチラシをくれたかっていうと、今映画館で流れている予告編にフルカワモモコの曲が使われているらしい。

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『姑獲鳥の夏』

『姑獲鳥の夏』 『姑獲鳥の夏』を観てきた。
 実相寺昭雄監督ということで、期待しつつも期待しないという微妙な姿勢で臨んだら、その微妙な期待以上によかったのでほくほくだった。悪い想像としては、とんでも映画になっちゃったらどうしようというのがあったのだが、映像美とか実相寺監督のいい面が表にでていた。

 小説を映画化すると一番問題になるのは、小説のキャラクターを誰が演じるかということだと思う。前に配役発表のときにも日記などで書いたのだが、京極堂、関口巽というメインキャラの二人の役者がイメージとあわないと思っていた。実際の映画では、気に入りはしないけどまあいいかなぁと思った。逆に適役だと思ったのは、敦子役の田中麗奈、それから榎木津の阿部寛も違うと思っていたのだけど、実際には結構よかった。

 キャラの話で追記しておくと、京極夏彦が出ていた。出たがりなんだろうな。しかも、アノ人の役で、出番もチラリではなくて、何度も出てきたりして。

 キャラの話はこの程度にしておいて、それよりもこの映画の最大の焦点である、推理小説にあるべからずあのトリック(というかトリックにもなってない)をどう表現しているかなのであるが、意外と「ふざけんな、莫迦」という風にはなっていなかったのが偉い。

 見えるものが見えないというこのシーンをどう表現するかが焦点という話で、「テロップ」で隠すとか書いていたのは殊能先生だったかしら。これを読んだときには大笑いしたんだけど。確かに殊能先生がネタにしたくもなるだろう。だって、ある意味「ハサミ男」以上に映画化不可能といえるのだから。

 トリックは別としても、弁当箱サイズの長編なので、映画にするには長すぎると思っていたのだが、意外なことにちゃんと2時間枠に収まった。もちろんだいぶはしょるところははしょっている。それでも、説明不足でよくわからんという風にはなっていない。もっとも、涼子と梗子となんちゃらかんちゃらってくだりは混乱したけどね。
 なんで2時間にまとまったかっていうと、つまり『姑獲鳥の夏』は理屈というか屁理屈というか、とにかく理屈で埋まっているような小説だから、それを省くとゆったり2時間枠の内容だったのだろう。

 理屈と屁理屈の集大成みたいなところが魅力の原作からすると、その魅力的なところが抜け落ちているとしたら映画としては退屈、というよりそれは既に別の作品ではないかという気もするのだが、意外とそうではない。

 京極夏彦作品らしい映画にまとまっていたと思う。

 それにしても、ヘラルドもマジチカラを入れている感じがする。この分なら、よっぽどこけなければ、次作以降も映画化されるんだろう。ただ、まだ一週目の金曜日なのに意外と空いていたのが心配だが。

 シリーズ化されるならものすごく観たいのは、「魍魎の匣」と「絡新婦の理」だ。『魍魎の匣』の箱の中の少女の映像は見たいよな。でも、かなりやばそうなんで、映画ではシーンはカットされそうだな。

[『姑獲鳥の夏』 新宿東急]

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2005/07/25

『スターウォーズ』

 夜、『スターウォーズ エピソードIII シスの復讐』を観る。

 冒頭、コミカルなタッチに、なんなんだ、そんなに笑わせたいのかと思うが、あとは結構シリアスな物語に。ダース・ベーダー誕生の背景が描かれ、そしてエピソードIVにきっちりとつながる結末。

 救いようのない、しかも結果のわかっている物語が面白く観られるのかという懸念はあったけれど、おもしろかった。そして終りはてっきりアンハッピーエンドでしかないと思っていたけれど、もちろんハッピーではないけれどそれほど悪くない結末。希望的というかね。

 映画のあと飲みに行く。

 帰宅後のB.G.M.はなぜかステイシー・オリコ。

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『宇宙戦争』

DVD『宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション』  『宇宙戦争』は、SFというよりもホラーであり、パニック映画だった。

 主人公役のトム・クルーズは、『ミッション・インポッシブル』でのようなヒーローではなくて、離婚して一人暮らし、妻に引き取られた子供を預かってもうまくコミュニケーションできないただのダメオヤジという役柄。別れた妻とその夫が出かける間、息子と娘を預かる。その日、不思議な嵐と雷が巻き起こる。それはただの嵐でも雷でもなかった。宇宙人が地球への侵略を始める前兆だったのだ。

 ウェルズの名作の映画化だから、結末はわかってるのに絶望感一杯である。宇宙人と地球人との力の差が圧倒的で、人間は結末までただひたすら逃げるしかない。『インデペンデンス・デイ』みたいに、宇宙人に対抗して攻撃するとかいうのはなくて、ひたすら殺戮されまくるだけだからすごい。いや、後半には軍隊の攻撃シーンも多少はあるけれど、対等な戦いではないのだ。
 そして、視点はあくまで激しい殺戮の中を逃げ回るしかできない一般市民の目から描かれている。

 『インデペンデンス・デイ』みたいに、圧倒的に強い宇宙人なのに、最後対等に戦っちゃうなんていうご都合主義はない。もっとも、結末がご都合主義といってしまえばそれまでだが。
 しかし、本当に絨毯爆撃じゃないけれど、草の根もほじくる様にして一人残らず殺していく中を、ただのダメオヤジのトム・クルーズがなんとか切り抜けていくのが只者じゃないのかもしれないが、観ていて宇宙人が攻めてきたら、俺なんかすぐ死んじゃうなぁ、と思った。

 『ジュラシックパーク』(もちろん一作目)の怖さにはかなわないが、背筋が寒くなること数回。そりゃそうだよな。恐竜の殺戮力が100倍になって帰ってきたみたいなもんなのだ。
 殺戮力100倍になって、都市もなにもかも壊滅するような場合って、人ひとりひとりの死の恐怖などが描かれなくなりがちだが、スピルバーグだけあって、一人一人の死を見せつけてくる。

 怖いのは宇宙人だけじゃなくて、パニクッた地球人も怖い。ホラーであり、パニック映画であるというのはそういうことだ。自分だけは助かりたい群集心理が起こす行動、追い詰められて狂気的に走る人間、そして娘を守るために必死になった人間。

 『マイノリティ・リポート』は、いろんなオマージュやパロディが含まれていると思ったけれど、この『宇宙戦争』は他ならぬスピルバーグの映画のシーンを思い出すものがたくさん含まれていた。
 例えば、最後の方で、宇宙人の攻撃してくる乗り物に捕らえられるシーンは、「A.I.」のロボット狩りを思い出した。まるで、ロボット狩りをした人間たちにも同じ思いを味わってみろって言っているようだ。

 触手のようなものがトム・クルーズたちを探しに来るところは、『マイノリティ・リポート』のスパイダーの巨大版みたいだった。

 宇宙人の乗り物は殺戮力が100倍になった恐竜のような気がするし、光輝く乗り物がヴォーッって音を立てるのは『未知との遭遇』の光に包まれた宇宙船とメロディを連想する。こじつけっぽいかもしれないけれど、スピルバーグはきっと意識して作っている気がする。

 ちょっとやりすぎかなぁと思うのは、娘役のダコタ・ファニングがパニックになってキャーキャー騒ぎすぎるところ。とはいえ、よくよく後から考えるとあれ演技なんだよなぁ。ダコタ・ファニング恐るべし。でも、あんなにキャーキャーしない方が絶対怖いんだが。

[ 『宇宙戦争』 監督スティーブン・スピルバーグ 新宿オデオン座 ]

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2005/07/26

台風接近ライヴ

 台風が接近していると聞くが予定通りライヴを聴きに行く。

 キンモクセイとカーネーションのライヴ。どちらのバンドも聴いたことがないのだけれど、オープニングアクトがQuinka, with a Yawnだから。

 バンド構成のQuinka, with a Yawnを聴くのは久しぶり。それに加えて、クラリネットもありというフルメンバー。4曲くらいしか演らなかったのだけど、なんだか一曲一曲が長く感じた。いつもより大きいハコで、音が大きかったりして、その迫力とかも関係するのかも。
 曲目は「くちびるとマーマレード」「サチ子」「ミルクスープ」「やさしい二人」。とてもよかったけど、選曲は物足りない気がしてしまう。でも、今日はQuinka, with a Yawnのライヴではなくて、オープニングアクトなのだから、初めて聴いても聴きやすい選曲にしたのかな。

 でも、なんとなく悪くないと100人に思われるより、変だけどなんか好きって10人に思われる方がよかったかもしれないと思ったりして。せめて、「前を向く人」か「つぶ」のどちらかを演ってほしかった。キンモクセイファンの音楽嗜好はわからないけど、カーネーションファンの音楽嗜好って、勝手な思い込みかもしれないけど、そういうのが判りそうな気がした。

 キンモクセイもカーネーションも初めて聴くので感想は控えるけど、キンモクセイは入り込みやすいし聴きやすいけど、「けど…」とついてしまう。カーネーションは、初めて聴いただけだとなかなかわからないけど、滅茶苦茶かっこいい。ヴォーカルの声が結構好みである。

 帰りは、電車のダイヤが大幅に乱れているのを覚悟していたけど、台風はそれたらしくて普通に帰れた。

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『図書室の海』恩田陸

『図書室の海』恩田陸  作者あとがきによれば、長編や連作をメインにやってきたので、初めてのノン・シリーズの短編集だという。といいながら、本当にノン・シリーズかというとこの中には、『夜のピクニック』の予告編「ピクニックの準備」など、本編に関連するサイドストーリー的な作品も収められている。解説の山形浩生は映画の予告編に例えて評していて、ここにバベルの図書館のごとき無限の物語の可能性を語っていておもしろい。

 この予告編の作品は本当に予告編で、「ピクニックの準備」が書かれた時にはまだ『夜のピクニック』は雑誌連載も始まっていないのだった。「イサオ・オサリヴァンを捜して」の本編だという『グリーンスリーブス』など、いまだに書かれていない。予告編の効果は抜群で、これらの短編自体も魅力的なのだが、これが予告編だと聞いてしまうと、本編が読みたくてたまらなくなってしまう。
 その結果、期待はずれになってしまう可能性もあるが、『夜のピクニック』では見事本屋大賞を受賞するなど期待を裏切らない結果になっているようだから、なおさらまだ書かれていない作品が気になる。

 予告編という書き方をしていないが、長編版を書こうとしているらしいものとしては、「オデュッセイア」がある。これなどもすばらしくて、この短編だけでも満足したのだが、これの長編があるなら、そりゃもう読みたいと思わせる。表題作の「図書室の海」は、『六番目の小夜子』の番外編で、これは逆に『六番目の小夜子』や『象と耳鳴り』なんかを読み返したくなった。「睡蓮」という作品も番外編的な作品で、『麦の海に沈む果実』の水野理瀬の幼年時代のエピソードだという。

 これ以外の作品は独立した作品だが、山形浩生の説を採ればこれらもまた別の物語になる可能性がある。その中では、最初に収められた「春よ、こい」が気に入っている。時間もので、とても好きなパターンの話だ。どうしても比較して話したくなる小説と映画があるのだが、それについてはこの場では控えよう。
 恩田陸はこの作品について長編の可能性について書いていないが、できることなら長編として生まれ変わったものを読んでみたいとこちらからリクエストしたい作品だ。

 この短編集を読んで、次に読もうと思っていた本をやめて、恩田陸の長編が読みたいと思ってしまった。なかなか魅力的な短編集だ。

[ 『図書室の海』 恩田陸 新潮文庫 ]

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2005/07/27

台風一過

 このところ、ずっと朝起きて風呂に入る。今日も同じく、朝風呂。昨日は台風だったというのに、今日は外を見ると陽が射している。家でのんびりしたい気分。

 午前中に郵便局に行く予定だったが、昼近くまで寝ていて行きそびれる。午後は外出。

 映画を観にいきたかったが、ちょっと遅くなり行けない。家に帰って、黒ヱビスのち泡盛。ご飯を食べて、まだそれほど眠くないけど、寝ようかなぁという気分。

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『スターウォーズ エピソードIII シスの復讐』補足

 この間、『スターウォーズ エピソードIII シスの復讐』を見てきたと書いたけれど、それを読んだJituzonさんに「ちょっと観てみたいぞ」に変わったと書かれて、ちょっと焦り気味。だって、思わず観たくなるような特別なことを書いていないと思うので、この人が面白いというのならという判断をしていると思うといろんな意味で責任を感じてしまう。大袈裟? そんなことはない。

 そんなことが気になるので、簡単に補足しておく。ちゃんとした感想はあとで書くつもりだけれど、なかなか書く時間がないのでいつになることやら。

 ドラマとしてはもちろん甘い。チャンバラSFにシリアスなドラマを期待するとは思わないけれど、一応念のため。

 それでも僕が面白いと思った理由は、たぶん大きく二つある。
 一つ目の理由は、ダース・ベーダー誕生の背景が描かれ、エピソードIVにきっちりとつながるところ。なんていうか、ジグソーパズルの最後のピースが埋まる快感というか、ミッシングリンクの発見というか、あるいはミステリのすべての伏線が繋がって事件の真相が浮かび上がるみたいなところが面白かったのだ。

 もう一つの理由は、とても物語的なところだ。物語は、何かの終りから始まり、物語が終わった時点で、それがまた別の物語の始まりでなければならない。
 エピソードIIIの終りは、まさにエピソードIVから続く物語の始まりなのである。次の物語の主たる登場人物たちが、次の物語のために自分たちの居場所に収まっていく。ルークとレイアはもちろん、オビ=ワン、ヨーダ、皇帝、ダースベイダー、C-3PO、R2-D2、チューバッカなどお馴染のキャラが揃っていくのがそれぞれの場所に行くのがなんともいえずわくわくしてしまう。
 これはもしかしたら、『スターウォーズ』を一作目から順番に観てきているからなのかもしれない。

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2005/07/28

人生、苦もありゃ楽もあり

 午前中、郵便局に税金の支払いに行く。金融機関からの引き落としにしてしまえば面倒がないので、そうしようと思う。金融機関はメインバンクにまとめるのが吉とみた。今日はその手続きをしに行くだけの時間的余裕はないのでまた先に延ばす。忘れないようにしなくちゃ。

 日中、陽射しの強い中外出。品川インターシティに行く。夜は久々に小川美潮ライヴに行こうと思っていたがかなわず。

 23時頃帰宅。黒ヱビスと瑞泉古酒をロックで。幸福だ。

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2005/07/29

帰巣本能

 送別会的に飲み。久々に朝まで飲む。でも3時を過ぎるともう眠い。ほとんど、帰巣本能で帰宅。

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2005/07/30

『アイランド』、エイサーまつり、飲み。

『アイランド』  朝帰りして、3時間半くらいは寝たのか、10時半頃目を覚ます。

 ぼーっとした頭で朝食。だらだらとWebアクセスなどして昼近くまで過ごす。それから、暑くなってからこっち、休日のささやかな愉しみとして恒例化している昼風呂に昼ビール。

 昼を食べて、だらだらとWebアクセスして、15時頃、新宿に出かける。今日までの映画の招待券の消化。歌舞伎町で『アイランド』を鑑賞。映画の後、新宿で飲んでいる仲間に合流。招待券はまだ余っていて無駄になってしまうが、映画を観るより友だちと会う方を優先する。

 新宿では新宿エイサーまつりとかいうのが催されていて、混雑していた。人ごみの向こうで何かやっているのはわかるのだが、人垣が厚くてほとんど見えなかったのでそのまま素通りしてしまう。

 22時半頃解散。自宅近くでコンビニに寄り、喜国雅彦の『月光の囁き』2巻目を買う。

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2005/07/31

夢みるように眠りたい。

 6時50分頃起床。毎朝、このままずっとぐっすりと眠り続けていたいと思い、毎日、今日こそ早く帰って何もせずに眠りたい、と思っているのに、休みとなると眠かろうがだるかろうが起きてしまう。4時間半くらいしか寝ていないような気がするが目が覚める。

 昨日、友人に貰ったMDをMDラジカセでかけようとしたら聴けなかった。今朝、ポータブルMDの方でかけてみる。やはり音が出ない。LPモードで録音されているみたいだけど、僕のMDプレーヤーが認識しないタイプのモードみたいだ。LPモードの表示はでてるんだけど。どちらもずいぶん昔に買ったものだけど、Hi-MD以外は規格がそんなに違わないのかと思っていた。

 気になって調べてみたら、Wikipediaのミニディスクの項にそのままの現象が書かれていた。「MDLP規格で録音されたディスクはMDLP非対応機器でも認識が可能」だが、SPモードしか再生できず、「LP2・LP4モードで記録したトラックを再生すると曲名欄には「LP:」と表示され、音声が流れない。」のだそうだ。

 そうか、僕は化石みたいな機器を使ってるんだなぁ。

 夕方外出するがあとは明日からの一週間に備えて休息することにする。目が覚めたからといってそのまま過ごすと、来週躰が持ちそうにない。午後、少し昼寝をして、夜も缶チューハイを飲んで小一時間眠る。酒を飲んでも顔色は変わらないヒトなのだが、何の加減か赤くなる。缶チューハイ2缶くらいで真っ赤になってしまっていいの。サラダ記念日じゃあるまいし。

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記事一覧

あっという間に夕方
デジカメ購入
『草迷宮』
買い物と読書
『松浦純菜の静かな世界』と『真珠郎』
ハイパー元気な飲み会
読書は進まない
ドタバタは収まったものの
映画、線路内に立ち入った動物、読書。
クレジットカード、下北沢、新宿。
音楽を聴きながら
『せかいのおわり』を観たい。
『姑獲鳥の夏』
『スターウォーズ』
『宇宙戦争』
台風接近ライヴ
『図書室の海』恩田陸
台風一過
『スターウォーズ エピソードIII シスの復讐』補足
人生、苦もありゃ楽もあり
帰巣本能
『アイランド』、エイサーまつり、飲み。
夢みるように眠りたい。


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