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2007年11月前半

2007/11/01

anego。

anego〔アネゴ〕 DVD-BOX  再放送のanego第1話を見る。赤西仁が出ていて、「有閑倶楽部」の後押しだと気づく。
 話は第1話なので登場人物紹介をしながら、いろいろ盛りだくさんなネタを折り込んでいて面白い。脚本は誰かと思ったら、「ハケンの品格」の中園ミホ。「anego」の篠原凉子は結構良かったのだが、「ハケンの品格」ではあり得ないOL篠原凉子を見せられていたので、ちょっと意外。しかし、社員と派遣や契約社員というのがやはり出てきて、この辺は中園ミホの経験などを含めた得意の観点なのかもしれない。

 見るドラマを減らそうと思っていたので、とりあえず第1話だけ録画しておいたのだが、面白かったので見ようと思ったら「続けてanegoをお楽しみください」とかテロップが出て、今日2話連続で放送されたことを知る。つまり第2話を録画しそこねたということだ。ショック。これは、見るなという啓示か。

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2007/11/02

ヱヴァ再び。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』  もう一回観ておこうと思っていた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』だが、なかなか観に行く機会がないままになっていた。そろそろ上映終了みたいなので、シネマスクエアとうきゅうに観に行く。テレビ版とストーリー的に大きな違いがないからか、最初に感じたほどの衝撃はなかった。今度はじっくり細部を気にしながら観た感じ。それにしても、「予告」で「破」がテレビ版とはいろいろ違う部分が見えるのが楽しみ。来年公開になっているけど、いつ頃公開なんだろう。

 帰りに黒白波を買って帰る。今週二本目。飲みながら、昨日放送分の「ジョシデカ!」第3話を見る。コメディとシリアスな連続殺人という二つの話があんまり融合していない。何となく見ていてちぐはぐな感じがする。

 読書は『沈底魚』(曽根圭介 講談社)を読んでいるが、4分の3くらいまで。いろんな謎が明らかになったようだが、きっと裏があるんだろうと思わせる。それを裏打ちするように、最後の章は「真相」というタイトルがついている。夜、一気に読み終えてしまおうと思っていたが、睡魔が襲ってきたので素直に寝ることにする。

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2007/11/03

『沈底魚』

『沈底魚』 曽根圭介 講談社  第53回江戸川乱歩賞受賞作『沈底魚』(曽根圭介 講談社)を読む。

 公安の刑事を主人公にしたハードボイルドタッチな物語である。プロローグで主人公の刑事が酷い怪我をして気を失っていたところから目を覚ます。一体何が起こったのかと思わせておいて、物語は比較的地味な事件の発端へと遡る。タイトルの「沈底魚」とは、長い間一般市民として暮らしある日指令を受けると工作員として活動を始めるいわゆるスリーパーのことである。物語の発端は、中国からの大物の「沈底魚」がいるという情報が入ってくることだが、そこからSと呼ばれる協力者が姿を消したり、それが暗示する裏切り者「モグラ」の存在、公安の組織や刑事間での不信感などを交えて、真相がだんだんと明らかになってくる。いや、明らかになってくるかのようにみえて、誰が本当のことを言っていて、誰が信じられるのかわからなくなってくる。最後の章では、誰を信じるかによって、真相がまるっきり反転してしまうので、どんでん返しの連続というのとはまたちょっと違うのだが、二転三転していくのが面白い。

 結構面白く読んだのだが、巻末にある「選評」が意外と厳しくて、興味深かった。選考委員5名中2人が消極的賛成っていうのは、意外な気がした。

[ 『沈底魚』 曽根圭介 講談社 ]

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『バイオハザードII アポカリプス』

『バイオハザードII アポカリプス』  『バイオハザードIII』公開に備えて、観ていなかった『バイオハザードII アポカリプス』を観る。ついでに一作目も観なおす。

 一作目で監督のポール・W・S・アンダーソンがお気に入りになったが、二作目は脚本のみ担当で、監督はアレクサンダー・ウィットに交代。前作の最後の場面から話は再開するが、ミラ・ジョヴォヴィッチ扮するアリスは超人的なヒロインに生まれ変わってしまい、別物という気がする。ゲームをやらないので、オリジナルであるゲームの『バイオハザード』がどんなゲームなのか何となくしか知らないのだが、むしろゲームとの世界観はこちらの方が近いんじゃないかという気がした。

 前作と大きく違うのは、前作はことの発端や一体何が起こったのかがわからないまま始まり、その謎がだんだんに明らかになっていったが、今回もいくつかの謎はあるものの前作ほどのミステリ的な要素はない。それと、前作の密室的な空間からの脱出に対して、今回は協会や学校という舞台も出てくるがほとんど開放された空間の中で物語が進む。広い空間では動きの遅いゾンビたちは、いくら団体さんでやってくるとはいえ、狭い空間より脅威は少ない。どうしても、ゾンビよりも銃撃戦に比重が高くなる。そんな条件でも、ゾンビの活躍の場をうまく用意していることには感心した。特に墓場のシーンはなかなかいい。
 だけど、細かいことをいうと、Tウィルスでゾンビ化するという設定からは、この墓場のシーン矛盾している。面白いからいいけど。とはいえ、額を撃ち抜かれた某重要人物がゾンビ化するシーンもあって、こちらはちょっとお粗末だなぁと思ってしまった。それに、最後の脱出後『バイオハザードIII』へと続く、展開が強引というか無理がありすぎではないかという気もした。

 いろいろ不満もあるのだけれど、ミラ・ジョヴォヴィッチがカッコイイから、すべて許す。

[ 『バイオハザードII アポカリプス』 監督アレクサンダー・ウィット DVD ]

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2007/11/04

『犬はどこだ』

『犬はどこだ』 米澤穂信 東京創元社  紺屋S&Rシリーズの一作目『犬はどこだ』(米澤穂信 東京創元社)を読む。犬探し専門の調査事務所を開いた主人公紺屋長一郎の元に事務所開設初日に訪れた客は人捜しを頼んできた。さらに、探偵志望の高校時代の後輩が押し掛け所員としてやってきたかと思えば、古文書調査の依頼が入ってくる。意に添わない事件ではあるが、結局両方とも引き受けることになるのだが、やがて人捜しと古文書調査は意外な接点を見せ始める。

 主人公紺屋の部分は比較的真面目に、押し掛け所員の通称ハンペーの部分はややコミカルに、二人の一人称で物語は語られる。現代の日本を舞台に主人公を探偵にするのは、リアリティのある設定が難しいが、小説的な「探偵」とはほど遠い探偵が事件に巻き込まれることで探偵という職業の探偵役を据えるというのは良くあるパターンだと思う。ただ、それがなかなかうまくできている。些細な出来事から始まって、事件らしい事件へと展開していくのもうまい。

 ただ、結末はなんとなく拍子抜けである。もしかしたら、実際にはこんなもんかもしれないけど、フィクションで求められるリアリティは現実的であることだけではないと思う。やっぱり最後は、もうちょっとスッキリした結末が欲しかった。仮に主人公紺屋の限界がここまでだとしても、後日談的な結末の付け方があるんじゃないかと思う。
 そうは言いながらも、作者があえてこういう結末にしたくて、書いているのかもしれないという気もする。大団円で探偵が犯人を指摘して終わるというパターンを崩して、犯人が見つからないミステリ、犯人ではない人が捕まるミステリ、探偵が殺されてしまうミステリ、などなどの変則的なミステリを読んだり書いたりしてみたいと思っているから。

 作者の書きたいものを想像すると、紺屋S&Rシリーズはまだ一作しか書かれていないみたいだけど、二作目を早く読んでみたいものだ。

[ 『犬はどこだ』 米澤穂信 東京創元社 ]

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2007/11/05

五郎八ボトルネック。

『ボトルネック』米澤穂信  カンパチの刺身、板わさをつまみに、菊水五郎八を飲む。にごり酒なのだが、荒々しくて飲みながらむせ返りそうになったりするほど濃い酒である。21度と書いてあるが、もっと強そうな気がする。そんな酒を飲みながら、今日の読書報告。

 最近、米澤穂信を集中的に読んでいる。今日から『ボトルネック』(米澤穂信 新潮社)を読み始める。見返しの作品紹介にはこうある。

 恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。−−はずだった。
 ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。
 不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。
 どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。

 パラレルワールドテーマのSFなのか。はてさて、どんな話に展開していくのか楽しみ。ただいま3分の1くらい読んだところ。

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ガリレオ 第4話。

『探偵ガリレオ』東野圭吾 文春文庫  「ガリレオ」第4話は「壊死る」。香取慎吾が犯人役だが、今までと違って原作と全然違う話。ここまで原作の原型をとどめていないと、やりすぎじゃないかと思うが、これもまた 『容疑者Xの献身』への伏線かと思った。このあとの話にも、知能犯対ガリレオという対決話をいくつか持ってくるんじゃないかという気がしてきた。

 前回実験がないことを残念に思ったことを書いたが、今回もまた実験はない。なんだかどんどん「ガリレオ」シリーズから離れていく気がする。

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2007/11/06

恐るべし五郎八。

 昨夜は菊水五郎八を二合ほど飲んで、そのあと物足りない気がして黒白波のお湯割りを二杯ほど飲んだ。そうしたら結構回ってしまって、気がついたらソファーで寝ていた。4時頃だったので、もう一眠りする。7時過ぎまで眼が覚めず、起きてもまだ酔いが残っている感じ。恐るべし五郎八。っていうか、そのあとのお湯割りが余計だったのか。

 珍しく自己嫌悪にかられながら出かける。ドタバタな一日。帰りの電車で、『ボトルネック』(米澤穂信 新潮社)読了。

 帰宅してまた五郎八を飲む。一合だけにしておく。期間限定だったので、また買っておこうか。950円だし。安っ。

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バタフライ・エフェクトについて気になること。

『サウンド・オブ・サンダー』  『ボトルネック』(米澤穂信 新潮社)を読んでいて、映画 『バタフライ・エフェクト』ですっかり有名になった「バタフライ・エフェクト」という言葉が出てきた。それでふと思い出したことがある。

 レイ・ブラッドベリの「雷のとどろくような声」(『ウは宇宙船のウ』収録)を映画化した『サウンド・オブ・サンダー』を以前観たが、この映画は文字通り「バタフライ」・エフェクトで人類が滅亡していく話だったのだが、原作を読んでいなくて原作も同じなのか気になっていた。もしかしたら、「バタフライ・エフェクト」という言葉は「雷のとどろくような声」に由来するのだろうかと思ったのだ。

 そこでウィキペディアを見てみたら、「バタフライ効果」という項があり、「この表現はエドワード・ローレンツが1972年にアメリカ科学振興協会でおこなった講演のタイトル『予測可能性ーブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』に由来する」とある。

 『ウは宇宙船のウ』は旧版の翻訳は少なくとも1968年には出ていて、当然レイ・ブラッドベリが最初に書いたのはこの講演より4年以上前になる。

 果たして「雷のとどろくような声」は「バタフライ・エフェクト」の由来となるような作品なのか。いや、そんなの悶々としていないで、さっさと「雷のとどろくような声」を読めばいいだけの話なんだけどさ。

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『ボトルネック』

『ボトルネック』米澤穂信  金沢に住む「僕」は恋人の死んだ東尋坊へと弔いにやってきた。そして、そこで目眩に襲われ、崖下の落ちたと思ったが気がついたのは金沢のだった。自宅へと戻ると、見知らぬ女の子が、自分の家のように住んでいて「僕」のことなど知らないと言う。やがて生まれる前に死んだ姉が無事生まれていて、逆に自分の生まれることのなかった世界だったらしいことが判ってくる。

 そんなパラレルワールドテーマの話。一見あり得ない話のように思えて実は何かのトリックだったとかいうのではなく、パラレルワールドの話でしかないと早いうちに判るが、米澤穂信はミステリ作家と思いこんでいたのでちょっと新鮮だった。しかしやがて少し読み進むうちにいつもの日常の小さな謎を解明していくという米澤穂信らしいエピソードが続いて、なるほどと納得する。
 「姉」が生まれた世界と「僕」が生まれた世界、二つの世界の違いは些細だが、それによって意外な大きな違いが生まれていた。二人がある岐路で選んだ結果、世界は正反対に変わっていくのだ。「僕」と「姉」は、「僕」の生まれた世界との「間違い探し」をしては、何故そうなったのか推理する。日常の小さな謎とはまたちょっと角度の違う謎解きになっていて、これもまた面白い。そして最後にはもっと大きな謎解きが待っている。ミステリらしい謎解きが。

 「僕」の生まれなかった世界と「僕」の生まれた世界の比較は、「僕」の存在意義を問うてくる。状況が判った時点から、この物語の結末で「僕」ははたして元の世界に帰れるのかというのが最大の関心事だが、「僕」の生まれなかった世界の様々な違いを知るうちに「僕」は帰ってもいいのかという選択の問題に変わる。
 そしてその選択は、結末で読者の選択に委ねられている。まるで「僕」と「姉」が岐路で選んだことがその後の世界を変えてしまったように、読者の選択によって結末は正反対な意味を持つ。ハッピーエンドが好きな人にはハッピーエンドが、絶望が好きな人には絶望的な結末を迎える。

[ 『ボトルネック』 米澤穂信 新潮社 ]

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2007/11/07

面倒な話がやってきた。

『比類なきジーヴス』 P.G.ウッドハウス 国書刊行会  午前中はいつもの打ち合わせ。午後、またやっかいな話がやってくる。面倒なこったい。

 帰宅して、残っている菊水五郎八を飲む。何となく物足りなくて、結局こちらも少しだけ残っていた黒白波でお湯割りを一杯作る。

 録画で「SP」第1話を見るが、なんとなくいろんな意味で大袈裟なところが見ていて鬱陶しい。もうちょっと違うものを期待していたのだが。まあ、次回も見てみようとは思う。

 追いかけ再生で「働きマン」第5話も見る。こちらは安定した水準で楽しめる。

 読書は『比類なきジーヴス』(P.G.ウッドハウス 国書刊行会)を読み始める。万能執事ジーヴス、最高だわ。まだちょっとしか読んでいないけど。

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2007/11/08

私のこだわり人物伝「澁澤龍彦 眼の宇宙」。

『ユリイカ 2007年8月号 特集=澁澤龍彦』  「NHK 知るを楽しむ」火曜日 私のこだわり人物伝(11月)で、澁澤龍彦が取り上げられるのを知る。

 出演は週代わりで四谷シモン、金子國義、細江英公、巖谷 國士。1回目は放送済みだが、再放送があるので録画をセットした。

 ここを読んでいる人に興味をもつ人がたくさんいそうなので、メモしておく。第2回までは予約できたが、第3回以降はまだ予約していない。忘れないようにしなくては。

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働きマンみたい。

 昨日のやっかいな話、朝メールをチェックすると僕の問い合わせに返事が来ていたが意味不明。ああ、面倒なことに巻き込まれたなぁと思う。しばらく面倒くさいことになりそう。

 午後、14時から20時半まで打ち合わせ。2時間コース、3時間コースの打ち合わせを経て、先週は5時間コースだった。今日はちょっと短く、と話していたが結局6時間半コース。疲れるけれど、「やっかいな話」と違って楽しい打ち合わせ。しかし、どこにも変な人はいるもので、一人だけ反対くんがいて、解決の方向に向かうのではなくてただ反対をする反対くんがいる。それがなければ、すごく充実した打ち合わせなんだが。ああ、なんだか「働きマン」みたい。

 帰り道、菊水五郎八と酔鯨を買って帰る。酔鯨はフェアで1000円、それをさらにルミネカードで買ったら10%OFF。900円だと思ったらついつい手が伸びた。
 帰宅して酔鯨で晩酌。一合で止まるはずもなく、もう一合。さて、三合目にいくかどうするか。

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2007/11/09

仕事の愚痴。

 午後は巻き込まれた面倒な仕事の打ち合わせで、午前中はその準備をする。Excelで出来た資料を確認していたら、どうも数字が合わない。単純なかけ算と足し算なのに小計を出さずに合計欄ですべてを計算しているのでどこが間違っているのか一見して判らない。単純なかけ算と単純な足し算にしてみたら、今までの計算が間違っていたことが判る。こんなところからチェックしなくてはいけないのか。

 午後、打ち合わせ時間には遅れてくるし、散々なスタート。ドトールで内部打ち合わせをして、現在の問題点などを指摘する。いろんな不安材料があるが、来週早々にその辺をクリアしたい。

 帰宅後、昨日飲んだ残りの酔鯨一合と、菊水五郎八一合を飲んで、気分が良くなったところで寝てしまう。夜中に目を覚ましてあれやこれや。

 読書は引き続き『比類なきジーヴス』(P.G.ウッドハウス 国書刊行会)。

 友人からのメールで、週末に星新一の作品を様々なクリエーターが映像化したものを放送するというのを教えて貰う。早速、録画予約する。

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2007/11/10

雨の日はテレビを見て。

 録画で「ジョシデカ!」を見る。やっぱりこのドラマにはノリきれない。ミステリの要素とコミカルな刑事ものを融合させているのだと思うが、どうもその二つがかみ合っていない。一時間のほとんどがコメディとして進み、事件の核心が最後の数分に集中している。今回だと、子供が事件について何かを知っているというのがあるので、ほとんどが関係ないというと言い過ぎかもしれないが、関係ない話が多すぎる。
 笑えてかつ刑事ドラマとかミステリって、まさに仲間由紀恵の出ている「トリック」とか、「踊る大捜査線」などであると思うのだが、何でこんなにしっくりこないのか。事件のほかに、事件の捜査本部との話、刑事課との話、リュ・シウォン扮するパクさんとの話といろいろありすぎて、さらに警察学校時代の教官とか隣の家の家族とか出てきたり、盛り込みすぎという気もする。あとは単にコメディの部分であんまり笑えないからかな。

 「お江戸吉原事件帖」の第1話を今頃見る。時代劇にまで手を出すつもりはなかったのだが、「事件帖」という言葉につられて、気になったので録画してあった。簡単に言うと、「吉原を舞台にした女必殺仕事人」だった。第1話は吉原に関する説明が都度入ったり、登場人物紹介の色合いが強い。そのためかいくつかのエピソードがあったが、メインのエピソードは、恋人が長崎で医者になる夢を叶えさせるため、自ら身売りして金を用立てた遊女の話で、その恋人は江戸に帰ってきたが遊女となったかつての恋人を裏切り、死に至らしめる。主人公たち四人の女が、夜中に男の屋敷に忍び込み、三味線のバチなどの小道具を使って殺すのだ。金のやりとりで殺すのではないところが、仕事人とは違うところか。

 夜、雨の中『犯人に告ぐ』を観に行く。豊悦はなかなか原作の主人公に合っていた。しかし二時間枠に押し込める都合上仕方がないが、細かい部分が削られていたのが残念。

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『犯人に告ぐ』

『犯人に告ぐ 上』 雫井脩介 双葉文庫  映画『犯人に告ぐ』をシネマスクエアとうきゅうに観に行く。
 原作は雫井脩介の同名小説『犯人に告ぐ』である。原作はなかなか面白かったのだが、魅力の一つが主人公の警察官である。原作を読む前にこの映画化の話を聞いていて、読みながら映画で主人公役を演じる豊悦を思い浮かべる部分もあり、この役柄は合っていると思う。それだけにちょっと楽しみにしていた。

 とはいえ、長編一冊を2時間程度の映画にすると、どうしてもすべては入りきらない。小説の魅力だったディテールが映画では抜け落ちてしまい、ちょっと物足りないものとなってしまった。「劇場型捜査」と銘打って、テレビから犯人へのアピールをするがそのセンセーショナルな部分だけが前面に出てしまった感がある。

 バッドマンと名乗る連続児童殺害犯の捜査が一つの軸ではあるが、原作では警察内部の問題や被害者の家族との関係なども描かれている。前者は石橋凌演じる本部長や小澤征悦演じる上司である程度描かれるが、大きなエピソードが削られてしまっていた。後者は冒頭の事件の被害者の父親のエピソードで描かれるが、本編の事件の方では完全に削られてしまって、笹野高史が演じた津田という温厚な刑事の出てくる意味が全くわからなくなってしまった。
 豊悦扮する巻島刑事の苦悩も単純化されてしまって、そうすると事件自体はもともとそんなに驚きも派手なアクションもない、結末も原作を読んでさえあっけない結末という人もいるくらいな物語なので、なんとも地味な映画になってしまった。

 観ているときに決してつまらなくはなかったのだけれど、あれもないこれも削られてるとガッカリしながら観ることになった。キャストは悪くないと思うので、大事なエピソードをカットしないで映画化してくれればよかったのにと思うのだった。原作を読んでいるからの不満だし、時間的にエピソードが削られるのは仕方がない話だからないものねだりのような気もするが、削られたところにこそこの小説の魅力があったような気がするのでやはり不満として残る。

[ 『犯人に告ぐ』 監督瀧本智行 シネマスクエアとうきゅう ]

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2007/11/11

雨の日のテレビと読書。

 昨夜録画した「星新一 ショートショート劇場」を見る。30分くらいの番組だと思っていたが、録画時間をみたらわずか15分。短いのであっという間に見終わった。
 どれも読んだ記憶のある有名な作品だった。「ゆきとどいた生活」はクレイアニメ。「包囲」はモロ師岡の一人芝居。「プレゼント」は、しりあがり寿の画のようなタッチで描かれたアニメ。「肩の上の秘書」は数人の役者による朗読劇、「愛用の時計」もアニメで、CGを使っているのかな。もともと短いショートショートだが、映像化したら驚くほど短くて、作品によって映像化の仕方で好みなんかもあるがバラエティに富んでいて楽しめた。シリーズ化して、こういう15分程度で数本の作品を放送っていうのは楽しいかもしれない。

 「風林火山」は、今日は桶狭間の戦い。誰が信長をやるのだろうと思っていたら、信長は出てこなかった。信長の出てこない桶狭間の戦いとは面白い。もっともほんの少しのシーンしかでてこないからといって、信長役となるとそれなりの役者をあてないと格好が付かないから、登場しないで済ませるというのは当然の結果かもしれない。

 マイ図書館で書架を眺めていて、『続「超」整理法・時間編−タイム・マネジメントの新技法』(野口悠紀雄 中公新書)が目に留まり読み始める。
 スケジュール管理とか時間活用のハウツー本とか、だいたい本屋でパラパラ捲って書棚に戻す。あまり新しいことが書いてないので立ち読みで十分なのである。だから時にはそういう本って嫌いなのだということもあるが、ホンネは好きなのである。好きなので、興味を持つのだが満足する本がない。
 『「超」整理法−情報検索と発想の新システム』(野口悠紀雄 中公新書)は読んでいて、それが立ち読みだったのか買ったのか判らない。買ったと思って、今書棚を探したがざっと見たところでは見つからないので立ち読みで済ませたのかもしれない。
 『「超」整理法』は、すべてを時系列に整理するという点に納得し、自分の整理法にも取り入れているが、その後の野口悠紀雄のすべての著作に「超」がつくことに嫌気がさしてほとんど他の著作は読んでいない。確か「超」整理日記とかいうエッセイを読んで、その回だけだったのかわからないが詰まらなかったので興味を失ったというのもある。
 しかし初期の著作である『続「超」整理法・時間編−タイム・マネジメントの新技法』はどうだろうと思ってパラパラと見るといい感じなので、ちょっと読んでみることにする。
 読み始めて早々、序章の部分でこの本のテーマをノウハウの段階に限定すると明確にしている辺りが気に入る。

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2007/11/12

ドタバタする月曜日。

 週末の雨模様が嘘のような気持ちのいい一日。しかし仕事はなんとも忙しい一日だった。久々に快速で帰れる最後の電車で帰宅。0時過ぎて最寄り駅に着く。家には、菊水五郎八が一合残っているだけで焼酎もビールも買い置きがない。コンビニでビールを買って帰る。ローカルルールとして、0時を過ぎたら日本酒は飲まないと決めているのだが、こんな時間に帰って飲まずに寝られない。そうだ、お湯割りの季節だし、泡盛をまた買っておこう。

 読書は『続「超」整理法・時間編−タイム・マネジメントの新技法』(野口悠紀雄 中公新書)を引き続き読む。前半面白かったのだが、中盤にはいって今ひとつ面白くない。しかし残りの章に「時間を増やす技術」とかあって、楽しみ。だいたい、こういう時間管理のハウツーものは30分くらいで読んでしまうのだが、面白くないといいつつ随分真面目に読んでいる。

 今日は「ガリレオ」の放送日。さて録画を見ながら、ご飯の炊けるのを待つか。

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「ガリレオ」。

 「ガリレオ」第5話「絞殺る」を見る。
 これも読んだことのないエピソードだった。普通になんということもなく見ていたが、ガリレオがひらめいて数式を書き出すシーンでは思わず笑った。やっぱりだんだんこのシーンが可笑しくなってきた。一体どんな数式を書いているんだ! これ、日常で使えないか。何かわかったときに、ただ「わかった」というのではなくて、突然地面に何か書き始めて、最後に額に手をやり、「わかった」とかいう。

 物語も実はガリレオらしいエピソードでしかも映像的にもよかったなとあとから思う。実験で検証するというガリレオのコンセプトからすると、第2話の「離脱る」以来の実験らしい実験ではないか。あとは第1話の「燃える」くらいだが、これは1回目の実験はわかるが、大々的な実験場での再現はあまり意味がないと思う。
 ドラマの演出的には、実験で当時を再現してみせるところで、事件の再現シーンを重ねて見せて欲しかった。

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2007/11/13

泥酔回路。

 誘われて20時過ぎから飲みに行く。快速で帰れる最終時間になってもまだ帰ろうとしないので、一足先に帰る。カプセルの常宿を持つような人たちなので油断しているととんでもないことになるのだ。

 家までは普通に帰宅。しかしそのあと気がついたらベッドで頭と足の方向反対に寝ている状態で目を覚ます。午前4時。なんで逆さに寝ていたのか覚えていないが、酔った頭では何か逆さに寝るといいという論理的な理由があったのだと思う。でもなんだかわからない。

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2007/11/14

一日打ち合わせは疲れる。

 毎週木曜の長時間打ち合わせ、今週は一日繰り上がり今日になった。朝10時から始めて、昼挟んで夜は15時を目標に進めていたが、やはりそんなに早く終わるわけはなくて、結局19時まで。昼休み1時間を引いて、合計8時間の打ち合わせはさすがに疲れた。ただ、この打ち合わせの唯一の利点は、打ち合わせ場所と家の間がドアツードアで30分かからないということ。終わって、30分後に家に着いているのはものすごく楽。

 欠点は電車に乗っている時間が6分程度なので、読書の進捗が限りなく0に近いことか。

 帰宅して、一番搾りと五郎八でまったり。

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2007/11/15

バタバタ。

 30分から1時間刻みの打ち合わせが続く。なんか落ち着かない。

 22時くらいまで仕事をして帰宅。コンビニでビールを買って帰る。かろうじて0時前に帰宅するが、一息ついたら日付が変わっている。

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「ジョシデカ!」。

 「ジョシデカ!」第5話を見る。初めて見ていてバラバラ感じがしなかった回。前回最後で行方不明になった女の子を捜すという話に終始しているからだろう。逆にいえば、割と普通の刑事ドラマだったが。

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2007/11/16

一週間が終わる。

 バタバタの一週間が終わる。今週は時間に追われる日々だった。来週もびっしり予定が詰まっている。打ち合わせなどがトリプルブッキングの日もある。

 来週のことは来週のことで忘れて、今日は帰りに「出羽桜 桜花吟醸酒 山田錦」を見つけたので買って帰る。一合も飲んだら気分が良くなったので、そのまま寝る。

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2005年
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2004年
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2003年
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□2002年
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記事一覧

anego。
ヱヴァ再び。
『沈底魚』
『バイオハザードII アポカリプス』
『犬はどこだ』
五郎八ボトルネック。
ガリレオ 第4話。
恐るべし五郎八。
バタフライ・エフェクトについて気になること。
『ボトルネック』
面倒な話がやってきた。
私のこだわり人物伝「澁澤龍彦 眼の宇宙」。
働きマンみたい。
仕事の愚痴。
雨の日はテレビを見て。
『犯人に告ぐ』
雨の日のテレビと読書。
ドタバタする月曜日。
「ガリレオ」。
泥酔回路。
一日打ち合わせは疲れる。
バタバタ。
「ジョシデカ!」。
一週間が終わる。


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