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2012年6月前半
夜の打ち合わせに向けて作業が続く。夜23時まで打ち合わせ。3割しか進まず、続きは月曜日以降に繰り越し。
行きつけの寿司屋で飲む。
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『エージェント6』下(トム・ロブ・スミス 新潮文庫)をついに読了。朝食後、ベッドに寝転がって最後の数十ページを読んだ。そういう読書は最高。
それにしても面白かった。面白かったという言葉は適切ではないかもしれないが、とにかく圧巻だった。
上巻から話を振り返ると、冒頭はレオの捜査官時代の出来事で、本編の事件につながるミュージシャンのエピソードなどとともに、妻のライーサとの出会いも描かれる。それと同時に日常生活に密接して存在する理不尽な反体制取締りの恐怖についても描かれる。時は前作後の時代に移り、ライーサが娘二人を含む友好使節団としてアメリカへと向かう。捜査官を拒否したレオは工場で働いており、体制に逆らった彼は社会のつまはじきもの的な立場に置かれている。当然、アメリカへは同行できずソ連に残るが、悲劇はレオのいないアメリカで起こる。アメリカでおこる事件まで、予想された展開なのだがそこから二転三転して真相がはっきりしない。レオがなんとかしてアメリカに行き事件の謎を解くのかと思ったら、いきなり物語は「八年後」となる。そして、下巻を開いた瞬間にまたまた展開に驚き、もはや大河ドラマの体をなしてくる。これ以上は何を書いてもネタバレなので何も書けない。未読の人は、下巻の裏表紙の作品紹介を間違って読まないように注意すべきだ。
というわけで、とにかく圧巻だった。全然説明になってないけど。そしてこの小説は謎を解いていくミステリではあるのだが、同時に「愛する人の死を受け入れる」までの物語になっている。事件の謎を解くというよりは、うっすらとはわかっていた真相を受け入れるという話で、大河ミステリのような展開をするわりに、事件の謎だけを考えると単純な事件の結末を迎える。しかし、このあとレオはどうなるのか。少しすっきりしない結末でもあるので、シリーズ完結といわれているしそうとしか思えないのだが、その予想を裏切るレオの復活の物語を期待してしまう。
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『裏切りのサーカス』を新宿武蔵野館で観る。
渋い、美しい、わくわくして、スリリング。観終わった直後からもう一度観たい感が強い。
原作の『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を読んだのはもう何年前だろう。もしかして20年以上前だろうか。原作も好きな立場からすると、ゲイリー・オールドマンは僕のスマイリーのイメージとはちょっと違うのだが、渋い演技でよかった。ゲイリー・オールドマンはキレた演技が好きなのだが、この渋さもまたいい。願わくば、ネクタイで眼鏡を拭くシーンを入れてほしかった。スマイリーといえば、ネクタイで眼鏡の汚れを拭くという印象が強いのだ。
しかしそうはいっても、原作をすっかり忘れていた。断片的なエピソードは覚えているのだが、物語がどうなるのか全然わからない。ある意味理想的な観方かもしれない。原作同様に、映画もまた省略やほのめかしで話が展開して結構難易度が高いのではないかと思った。上映後、「こんな映画だと思わなった」と目を点にして同行者に訴えている若い女性がいたけど、それも仕方ないかもしれないと思った。僕はものすごく楽しんだけれど、ダメな人にはダメかもしれない。
この微妙にわからない部分が残る点が、観終わってすぐにまた観たい感を引き起こしていると思うし、リピーター割引がある理由もその辺にあるのだろう。夜、twitterで話していても、登場人物が多すぎて誰が誰だかわからないかったという話も聞いて、さもありなんである。むしろDVDで観たいという人もいた。
実際、あの場面の意味はとか、DVDなら絶対見直しているシーンもある。
夜、いろいろサイトなど見ていて知ったのだが、監督は『ぼくのエリ 200歳の少女』の監督だった。なるほどという感じ。
そして、ル・カレを読み直したくなってきた。
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午前中休息、雑用など、のんびり自由に過ごす。午後は仕事。夜それほど遅くならずに切り上げられるかと思っていたが、結局快速の最終での帰宅になる。
夜、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』(ジュリア・キャメロン サンマーク出版)を読む。邦題がなんだが、原題は「The Artist's Way」。自分の中の創造力を回復させるための方法を書いている自己啓発本である。コーチング形式で12週間のプログラムになっているので、一気に流し読みしてしまう。
2つのツール、「モーニング・ページ」と「アーティスト・デート」というのがこの本の中心になっている。
「モーニング・ノート」は朝自分の意識の流れをそのままノートに書き起こすというもの。人に見せることはなく、自分でも最初読み返すことなく、自由に書くことで、自分の創造力を抑制するものを取り払えるという。この方法は直感的にいいと思えたので、早速明日からやってみようと思った。大版のスケジュール帳が使いこなせずに無駄になっているのを利用しようと思う。
「アーティスト・デート」は、自分の中の「アーティスト」にいろんな体験をさせるというもの。1週間に2時間、必ずその時間をとって、買い物に行くも良し、美術館に行くも良し、何かに触れるというものだ。これは似たようなことをしているので新たに始めるまでもないが、少し参考になる考え方があるかもしれない。
12週間のプログラムで、この2つのツールを使って、今週はこんなことをするとかいうものが書かれていて、ステップアップして回復していくというものだが、そこまでかっちりやるつもりはあまりない。でもこの本に書かれていることはちょっと面白いと思ったので、もうちょっと読み返して、参考になりそうなところは取り入れてみようと思う。
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終日仕事。土日も仕事していたせいか、疲れが溜まっている。夕方、食事のあと激しい睡魔。あまりに眠いので、20分ばかり眠る。昨日、少し睡眠が足りなかったのかもしれない。最近は睡眠が足りないと顕著に体調に出る。
『マネーボール』(マイケル・ルイス 武田ランダムハウスジャパン)を読もうと思って持って出かけるが、1ページも読めなかった。
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昼前に外出、所要が済んで仕事場に戻る途中、蕎麦屋で昼食。この蕎麦屋も久しぶりだが、蕎麦屋自体最近行ってない。蕎麦屋ってそんなに遅くまでやってないからなぁ。蕎麦屋で日本酒を飲んで憩いたい。
午後も外出して、21時半くらいまで打合せ。いつもならまだ仕事だが、今日は一区切りついたので帰宅する。帰りに牛タンねぎしで食事。家に0時前に着くのは何日ぶりだろう。ベッドに転がって手帳などチェックしてたらいつのまにか寝ていた。
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少し余裕のある一日。と思ったのはたぶん気のせい。昨日の打ち合わせで、一旦区切りがついているのは事実なのだが、それをうけて今週中、来週中期限の作業がある。もうその先の期限については今は考えない。
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午後外出のため、昼はパンとおにぎりで済ませたり、バタバタしながらも、行った先では時間までカフェでゆったり過ごしたり、慌ただしさとのんびり感の共存した日。外出してしまうと、移動時間を含めてかなりの時間をとられるので、やろうとしていたことがあまり進まなかった。おかげでタクシー帰宅になるはめに。一日は24時間なので時間配分が重要、という例のような一日。
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朝寝坊。疲れが蓄積して起きられない。一日淡々と仕事をする。週末も仕事の予定が決まる。
今週も寿司屋で飲む。4週連続だ。
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目が覚めたので、7時半起床。しかし朝食をとった後、やっぱり眠いので仮眠をとって日頃の睡眠不足を補う。昼は中華で激辛の麻婆豆腐を食べる。午後から仕事。
夜、『メン・イン・ブラック 3』(3D 字幕版)をMOVIXさいたまで観る。
いかにも笑わせようというギャグの連発にはニヤリとも笑えない。『メン・イン・ブラック』って元々あまり面白いと思ったことがない気がする。たぶんこの手の大げさなギャグが好みではないからではないだろうか。
しかし話自体はよくできていて、タイムパラドックスでありがちな突込みも入れることなく、楽しんで観た。過去を描くということで、いろいろな裏話も盛り込んでいて、その一つ一つのネタがよくできているように思う。全体として楽しく観た。
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たっぷり眠って10時起床。一週間分の雑用、図書館、郵便局、その他もろもろ。二か月半ぶりに散髪。夕方から23時まで仕事。
一週間持ち歩いて一ページも読めなかった『マネーボール』(マイケル・ルイス 武田ランダムハウスジャパン)をようやく読み始める。リンク先は文庫だが、実際に読んでいるのはランダムハウス講談社の単行本。
映画のように野球を変えた男ビリー・ビーンの物語として始まるのではなく、資金の少ないのに勝率の高いアスレチックスのことを著者が不思議に思うあたりから書かれている。野球には全く興味がないのだが、最初から引き込まれる。
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四週連続で土日に仕事をしたあとの月曜日。全く曜日感覚がない。そして一日が飛ぶように過ぎていく。昼飯を食べたと思ったらもう17時。ちょっと残業しようと思ったらもう22時。という感じで、2時まで仕事してタクシーで帰宅。4時就寝。
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今日も忙しく、落ち着かない一日。打合せの時間を気にしながらどこまでできるか、気にしながら作業。夜は明日の作業の目途がついたので、終電で帰宅。電車で『マネー・ボール』を読むが、途中もの凄く眠くなり中断して眠る。1時半に帰宅、早々に寝る。
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夜に予定していた打合せの資料準備。打合せが夜遅くか明日になりそうなのと、昼間は時間がなくて、夕方からようやく準備にかかるが予想以上に時間がかかりいくらやっても終わらない。2時半、めどがついたところで終了。タクシーで帰宅。
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昨日延期となった打合せが午後から。7時間の長時間の打合せののち、終了。5月末に完了予定の作業の残作業なので、これでようやく5月が終わった感じ。もう6月半ばなのに。
終電前に帰り、居眠りと読書。家に着いてからのんびりする時間もある。週末や今月の予定を考えたりして過ごす。
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昨日で一区切りついてようやく余裕ができたかと思ったが、結局一日バタバタして、0時半まで仕事。打上げの飲み会にも間に合わず欠席。それというのも、ついに明日は休みを取ろうと思うから。最近、恒例の金曜の夜の寿司屋飲みも今日はなし。のんびりテレビを眺めながら、缶ビールを1缶飲む。テレビを見るのも金環日食以来か。もっとも、テレビなんて見なくてもいいのだが。
時間がなくていろんなことに優先度をつけていくと、時間に余裕があるときには重要だったものがどうでもよくなってくる。時間のなさというのは、人間の一生レベルで考えると、今みたいに忙しいときと普段とでそんなに変わるものでもない。しかし普通に暮らしていると、時間が少ないことにはあんまり気づかない。
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札幌芸術の森美術館で「立体力 仏像から人形、フィギュアまで」という展覧会を観る。
彫刻、人形、フィギュアを一緒に展示するって大胆だと思ったが、なかなか面白かった。そして思ったほど離れていない。フィギュアについては、食玩などの小さなものが中心だったのが残念。むしろ人形の作家のものを並べたらと思ったが、球体人形などもあったのでそれはカバーされていたと思うとフィギュアはフィギュアでよかったのか。
舟越桂の作品を間近で見られたのが、一番印象に残っている。父親の舟越保武の作品も展示してあり、舟越保武のことは知らなかったのだが、観た瞬間舟越桂の作品を思い浮かべた。苗字が同じだからもしやと思ったのもあるが、似ていると思ったのだ。舟越保武の作品は写実的でバランスのとれた美しさだが、舟越桂の作品は微妙にバランスを崩した危うい美しさで、作風は違うのだが人物の顔の雰囲気とかもの凄く類似点も感じる。
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札幌芸術の森美術館はものすごく広くて、普通の美術館のほかに野外美術館がある。「立体力」を観た後、そちらに行く。
夕方になってしまい、閉館まで1時間弱というのでかなり急ぎ足で回ったのだが、もっと時間のある時にゆっくりまわろうと思った。芸術の森美術館の入館料が900円で、100円足した1000円で野外美術館も観られるのだ。また別の展覧会の時に来て、のんびり回ってみたい。
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