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2009年1月前半
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
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『ルート225』を日本映画専門チャンネルの録画で観る。
藤野千夜の同名の小説『ルート225』(新潮文庫)が原作。多部未華子扮する主人公のエリ子、岩田力扮する弟のダイゴの二人は、ある日家に帰れなくなる。帰り道にないはずの海に出てしまったり、死んだはずの弟の同級生に出会ったりして、ようやく辿り着いた家には母親の姿がなかった。翌朝父も帰っていないことに気づく。そして少しだけ違う日常。二人はパラレルワールドに迷い込んでしまったのか。元の世界につながるのは、なぜか高橋由伸のテレカでかける電話だけ。二人は元の世界に戻ろうとするが。
あらすじだけ書くと、SFのようなファンタジーのような話。でも映画はもっとのんびりしていて、オフビートな笑いのある青春映画という感じに仕上がっている。不思議で、ちょっと切ない話。別の世界に迷い込んでしまったというファンタジーではなく、受け入れがたい現実に戸惑いながらそれを受け入れようとする−−大人になっていくお話という解釈もできるけど、そう単純に解釈してしまうとつまらない。二つの世界の細かな違いを確認しながらもう一度観なおしたいという気がする。
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『クローズド・ノート』を日本映画専門チャンネルの録画で観る。
雫井脩介の同名の小説『クローズド・ノート』(角川文庫)が原作。雫井脩介の作品であるがミステリではなくて、あえて分類すれば恋愛小説になるのかな。なぜ雫井脩介が恋愛小説を書くのかと思ったが、小説のあとがきでその謎はとける。それと、ちょっとした仕掛けというかトリックみたいなものがあるので、広義のミステリと言えないこともない。
その映画化である。この仕掛けが小説では早いうちに読めてしまうのだが、映画ではなかなかうまいことをやっていた。よくよく考えると、叙述トリックのようなものなので映像の方が隠しにくい要素もあるのだが、そこを逆手に取っているのが面白い。話は意外と原作に忠実。主人公が「クローズド・ノート」を読み、主人公側の話とノートの中の話の大きく二つの話があるが、小説を読んでいるときにはそれほど意識しなかった(気がする)が、映画で観てしまうと二つのストーリーが交互になる。しかも関連のない話なので若干チグハグな感じもする。でも全体としてはよかったかなという印象。沢尻エリカも「別に」なんて言わなければよかったのに。
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1日から、朝から酒を飲んでおせちを食べて眠くなったら寝る。夜もまた酒を飲むというだらだらした生活をしてきた。三が日も明けて、今日から日常に戻る。戻るけど、夕方には眠くなって昼寝したり。
三が日はパソコンを触らなかった。12月31日の終わりに溜まっていた日記をアップ、1日に切り替わってすぐくらいが最後のアクセスで、それからずっと触っていなかった。年越しチャットなども、今年はすっかり忘れていた。もっともチャット自体最近やっていないけれど。
今年最初の読書は、『孤独の発明』(ポール・オースター新潮文庫)から。昨年前半の「見えない人間の肖像」を読んだまま中断していた。後半の「記憶の書」を1月2日から読み始めている。
夜、『レッドクリフ Part1』を観にいく。
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『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』を新宿武蔵野館で観る。
ザ・ローリング・ストーンズのライヴをマーティン・スコセッシ監督が撮った。ライヴまでのドキュメンタリーが少し入り、ライヴの途中では過去のザ・ローリング・ストーンズのインタビューが入る。ライヴまでのドキュメンタリーが面白くて、スコセッシがセットリストを求めるのにミック・ジャガーはギリギリまでセットリストは決まらないという。最初の曲だけでも教えてくれ、ギターから始まるのか歌からか、ギターならどちらのギタリストからか。マーティン・スコセッシがプランが決まらずに困っている様子がおかしい。ミック・ジャガーからセットリストが渡されるのは開演の直前、セットリストをひったくるように受け取るスコセッシ。そのあとは臨場感あふれるフィルムコンサートのようにライヴが続く。
村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』(文藝春秋)に、ミック・ジャガーが若いときに「四十五歳になって『サティスファクション』をまだ歌っているくらいなら、死んだ方がましだ」と豪語したというエピソードが出てきたが、映画の中で何度もいつまで歌うのかというインタビューに対して、ミック・ジャガーは一年先も判らないような回答をしていた。ただ最後には、「60歳になっても歌ってる」と答えてインタビュアーに本当に?と反応されていた。
しかし本当に60過ぎたロックバンドとは思えないライヴで面白く楽しかった。映画を観ているというより、ライヴを観にいったみたいだった。
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「トライアングル」を見る。試しに録画して見たが、ちょっとわざとらしいところが気になるものの、面白そうなので引き続き見ることにする。
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『WALL・E ウォーリー』をMOVIXさいたまで観る。
中盤人間が出てくるあたりからちょっともたつく感じはあるが、そのあと冒険物語になるあたりから面白くなる。最後ちょっと泣かせるが、いくら手を握りたかったからとはいえ最後の展開には不満がある。観ていない人のために曖昧な書き方をしておくと、ショートするとか部品を元に戻すとか、なんか御都合主義的でもいいので機械的な何かが欲しかったと思ったのだ。ロボットに感情がある時点で、そういう理屈は抜きの世界なんだとは思うけど。それでも理屈を求めてしまうのは性格なのか。
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1/5に放送した稲垣吾郎の金田一耕助第五弾『悪魔の手毬唄』を録画で観る。脚本は佐藤嗣麻子。
青年団が歌を歌うときの演出と手毬唄のメロディがどうも合わない。手毬唄は市川監督版もあまり好きではなくて、古谷一行の出ていたドラマ版の手毬唄が一番よかったと思っているのだけど。古谷一行版をまた観たい。
久々に小説を読み返そうかと思ったが、人にあげてしまって手元になかった。また買おうかと思う。
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仕事先の人と新年会。しゃぶしゃぶの食べ放題。
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特にこれといったことのない一日。一日のんびりする。
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『K-20 怪人二十面相・伝』をMOVIXさいたまで観る。
企画が発表されていた時からたのしみにしていた映画。期待にたがわず確かに面白かったのだが、戸惑うことしきり。というのも、設定などで『ルパン三世 カリオストロの城』や『天空の城ラピュタ』に似ている、似すぎている。宮崎駿の演出法を使うのは悪くない。アニメに限らず演出法としていいものは取り込んでいくべきだろう。でも話が似すぎているのはそれと違うと思うので、ストーリーには似ているところはなるべく避けてもらいたかった。
何が似ているかって、泥棒をヒーローにするとルパン三世とキャラが被るのはしかたがないが、巻き取り自由なロープみたいなもの一つでアクションしていくとか、ヒロインを良家の子女で最初の見せ場で花嫁の格好をさせ、逃げる花嫁を助けるなんて、オマージュとか引用の域を超えていると思う。さらにヒロインはオートジャイロを乗りこなし、ラピュタの見せ場の一つ燃える要塞からパズーがシータをオーニソプターで救い出すシーンを思い出すような展開も気になる。途中から敵がカリオストロ伯爵に見えてきたよ。最後にはもちろん、まだ泥棒はできないけどに似たような展開だし。
あと北村想の原作をいたく気に入っている者としては、本当の二十面相の正体は別の人物にしてほしかった。原作では二十面相側から描かれていて、実は二十面相はいいやつで明智小五郎や小林少年こそひどいやつっていう設定である。なので想像していたのは、二十面相の罠に落ちたと思っていたが、実は初代二十面相が二代目を育てるために一芝居打ったのだ。しかしそこにさらに偽の二十面相が登場して…なんていうのを想像していた。そうすると、初代二十面相にふさわしい人物もいるしね。まあ、これはこれでいいのだけれど。
ラスト、原作の最後と同じく、二十面相への復讐を誓う小林少年の図、というのはいい。これ続編を想定したラストシーンじゃないのか。タイトルは『K-40』とか?
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『地球が静止する日』をMOVIXさいたまで観る。
こういうリメイクものって極端に現代風にされて全く違う作品になりがちだが、オリジナルを観ていないから実際のところ比較できないが、そういうぶち壊しになっていないように思う。良くも悪くも古臭い感じが残っている。期待していたより、結構面白くて気に入った。
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「トライアングル」の2話を見る。死んだはずの女の子が生きていた、というのが前回の終わり。その謎が解けたり、また謎、事件、解決と飽きさせない。
名作と評判の『ハローサマー、グッドバイ』(マイクル・コーニイ 河出文庫)を読み始める。
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『マルタのやさしい刺繍』をシネスイッチ銀座2で観る。
旦那さんを亡くして落ち込んでいたおばあちゃんが、若いころの夢だったランジェリーショップを開くことで元気を取り戻すという、ほんわかとした映画。田舎町でランジェリーショップなんてはしたないと批判されながらも続け、周りのおばあちゃんたちも自動車にインターネットと活躍始めるのが楽しい。
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21時半くらいまで仕事、飲んで帰る。
『ハローサマー、グッドバイ』(マイクル・コーニイ 河出文庫)を読んでいるが、面白い。
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残業して遅く帰宅。BS hiの番組を録画しておいたが、再生してみると受信確認メッセージに関する説明を見るようにというメッセージが画面下にずっと出っぱなし。保存はあきらめるにしても、映画だけでも観ようかと思ったが、そのメッセージがちょうど字幕部分を隠していてそれもかなわず。
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