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2002年6月前半

6月1日(土)

釈お酌発売!

 チャットで知ったのだが、釈お酌6月28日発売。一体何かと言えば、釈由美子のフィギュア付きお酌機械である。釈由美子の声で吹き込んだ台詞で、100通り以上の疑似会話ができるという。まあ、そこまでは洒落かなと思うのだが、ロボット型の「シャクライ君」と併せて初年度10億円の売上げを見込んでいるらしい。ううむ、何を考えているんだバンダイ。

 でも、一つだけ感心してしまうのは、釈由美子を起用したところ。疑似会話がどこまでユーザの声に対応するのかわからないが、どんなによくできたって人工無能的な会話にしかならないはず。だが、そのちぐはぐな会話も相手が釈由美子だと思えばリアルになったりするんじゃないか。一度現物を見てみたい。しかしでかい。高さは30センチ以上ある。

6月2日(日)

最近、めっきり映画館に足を運んでいない。

 『不思議惑星キン・ザ・ザ』を再度観る。何度観ても面白い。しかも、ついに泣けてくる。『新生・トイレの花子さん』も観る。高橋洋脚本で、堤幸彦が演出。前半、怖い。後半の対決は今ひとつ悪霊に戦うための何かが欲しかった気がする。

6月3日(月)

大人の哀しみ

 朝涼しい反面、なんだか躰中に疲れが溜まってる感じがして、起きた時点でもう疲れ切っている。あー、何もしたくねー、とか思うがそうもいかないのが大人の哀しさ。

 土日休んでいた読書は金曜日に数ページだけ読んだだけの『朽ちる散る落ちる』森博嗣 講談社ノベルス)の続き。70ページくらい読む。昼飯は蕎麦、夜は23時くらいにモス。夜中に缶ビール2本。不健康診断の結果が返ってきたら、中性脂肪に異常、再検査だって。酒を控えなさいということか、大人って哀しい。まあ、肝機能には問題がなかったのでよかったが。

6月4日(火)

非国民ゲーム

 世の中サッカーのワールドカップで大騒ぎであるが、全然興味がない。こういうことをいうと、非国民扱いされてしまい、肩身の狭い日々である。とかいって、全然気にしてないが。

 サッカーファンが騒ぐのはもっともだと思う。でも、今までサッカーなんて観てない人たちがなんでそんなに急に夢中になるのかが判らない。お祭り騒ぎしたいだけなんじゃないか。土日に6試合観てしまったとかいう人がいたので、全然騒ぐ理由が判らない、前からサッカーが好きなんですか?と訊いてみた。すると、実はその人もそう思っていたのだけれど、たまたま観てみるとワールドカップの試合はレベルが高くてやはり面白いんだという。Jリーグの試合なんかが、球転がしという感じがするけど、やはり世界レベルになるとすごいよと。

 なるほど、素人さんにも判るレベルのすごさがあるのか。観てみたら、面白いのかもしれない。そう思ったものの、元々サッカーに興味ないし、というかスポーツ全般興味がないので、結局スポーツニュースすら観ていない。

 深夜零時の新宿東口で、オーレ、オーレ、とかニッポンとか騒いでいる集団がいた。JR構内には警備員の姿が目立ち、盛り上がって歓声を上げる集団、「ニッポンッ」と叫びながら腕を振り上げて歩いている外国人とか見かける。やっぱりあんまり理解したくない。

6月5日(水)

働くおじさん

 久しぶりに時間がとれたのでHMVで買い物。『唄ひ手冥利〜其ノ壱〜』椎名林檎)をようやっと買う。『ロミオ・マスト・ダイ』のDVDとか。期間限定で1500円のDVDが売られているけれど、映画館で観ることを考えれば1回観たら元が取れるのでつい買いたくなる。だいたい、DVDとか観たことがあって好きなものを買うのだが、この値段なら外れでもいいかなと思ってしまう。というわけで、『ロミオ・マスト・ダイ』は未見なのだが購入。

 帰宅後、『唄ひ手冥利〜其ノ壱〜』を早速聴く。カヴァー集であるがゆえか、オリジナル曲ほどのインパクトがないという話を聞いていたので、そんなに期待しないで聴いた。期待していなかったのもあって、割と単純に楽しむ。確かにインパクトがないというのはあるかもしれない。なんとなく、BGM的に聴き流してしまうところがある。でも、林檎の歌い方、声質はやっぱり好きだなぁと思う。今のところ、2枚のうち「亀パクトディスク」の方が好きかな。

 音楽など聴きながら、夜中まで働くおじさん。

6月6日(木)

腹立ち半分日記

 『朽ちる散る落ちる』森博嗣 講談社ノベルス)をようやく読了。一冊の本を読むのに一体何日かけていることか。今度は『池袋ウエストゲートパーク』石田衣良 文春文庫)を読む予定。

 サッカーは観ないんですか?と、ある人に訊かれる。うーん、元々サッカーって特に興味ないし、スポーツ自体あんまり興味ないからねぇと答えながら、なんだか気が引ける。別にその人は非国民扱いしているわけではなくて、単なる挨拶みたいな会話だったんだけれど。この人はとってもいい人で以下の話とは関係ない。

 この間、サッカーを観ない人は非国民扱いって話を書いたけれど、W杯に夢中になっている人を責めるつもりはない。夢中になれるものがあるというのは羨ましいし、夢中になっている人で、どこが面白いか話してくれる人は好きだ。そういう話を面白く伝えてくれるのは別にW杯に限らず嬉しいよね。嫌なのは、自分が夢中になっているからって観るのが当たり前っていう話し方をしてくる人。だから、君が面白いからって僕が面白いってなんで思うわけ? 興味を持たない人はなんで非国民なわけ? っていうか、あんたいつからサッカー好きになったんだよ。ってなわけで、どうもW杯が終わるまで心休まらない日々が続く。

『朽ちる散る落ちる』 森博嗣

 あいかわらずの森博嗣本。前々作の『六人の超音波科学者』の続編のような話であり、その他『魔剣天翔』からサブキャラのように出てくる各務亜樹良や、小鳥遊練無の初期のエピソードの纐纈老人との出来事とか絡んだ話になっている。瀬在丸紅子シリーズを読んでいる人には盛りだくさんの話になっているが、ミステリとしては単純な話。ショートショートになるようなネタが、瀬在丸紅子シリーズになることによって長編のボリュームになる。密室殺人事件小説としてはちょっと長すぎる。キャラクタ小説として楽しめないと、退屈かも。このパターンが続くのなら、そろそろ森博嗣ももういいかなと思う。

6月7日(金)

池袋懐古趣味

 『池袋ウエストゲートパーク』石田衣良 文春文庫)を読み始める。池袋ウエストゲートパークって要するに池袋西口公園だったのね。池袋西口で7年過ごしているので、物語の舞台が非常に馴染み深い。結構具体的な地理が描かれているので、あの辺とか思い浮かべながら読む。もっとも、知っているよりも時間的にずっとあとなんだろうけれど。普通の意味での主人公は池袋でチームをはっているマコトという青年だが、池袋という街自体が主人公という気がしている。気がしているというのはまだ短編一作読んだ程度だからで、単に懐かしさだけでそう感じているのかもしれない。

6月8日(土)

お茶の間映画館

 最近、平日もろくに読んでいるわけではないが、土日となるとさらに読書しない日になっている。

 DVDで『ロミオ・マスト・ダイ』を観る。パッケージ裏の解説にX-rayバイオレンスとか書いてあるのは、骨が折れたりする瞬間にその骨の折れる様子をレントゲン写真のように見せるというもので、なんていうかちゃちい。
 タイトルにロミオとあるように、中国系マフィアと黒人系マフィアとの抗争関係にあって、リー・リンチェイ(ジェット・リーでもいいけど、なんかしっくりこない)とアリーヤがそれぞれの息子と娘に扮して恋愛関係になるというロミジュリ設定になっている。でも、リー・リンチェイは香港で服役中で、彼の弟が殺されたのを知り、刑務所を脱走してアメリカにやってくるというストーリーなので、その事件を追求するうちにお互いが好意を持ち始めるといった程度だけれど。話はたわいないのだけれど、リー・リンチェイのアクションが好き。女を殴れない、とかいってアリーヤの手や足を使って敵の女を倒すとかいうのもバカバカしくてよい。

 テレビで『ヴォルケーノ』を観る。トミー・リー・ジョーンズは好きだけれど、なんか溶岩がちんたら流れてきてあんまり緊迫感がない。こんなもんじゃないだろう。結構冒頭で死んでしまう科学者の女の人、キャラ的に気に入っていたのでどうなるのかと思ったら、あっけなく死んじゃってがっかりした。

 クリス・コロンバス嫌いとかいって、『ハリー・ポッターと賢者の石』もまた観る。もしかして嫌いなのは『ホーム・アローン』なのかも。日本語で観てみたのだけど、日本語吹き替えだとハーマイオニーがさらに生意気で憎たらしい。ハーマイオニーというかエマ・ワトソンに萌えー、みたいな話をよく聞くのだが、毎回観るたびに別に萌えないよなと思う。っていうか、萌えたらまずいか。

 米朝の落語をNHKで劇場中継していたので観た。題目は『百年目』。落語を聴くのはすごく久しぶりだ。語り口が格調高いし、観客に向かって話しているのだが、自分に語りかけられている感じがして真剣に聴いてしまうし、なるほど名人芸というのはこういうことなんだなぁと思う。

6月9日(日)

パトリオットゲーム

 非国民扱いされる日々からなんとか脱出した。日本対ロシア戦をテレビ観戦して、俄か愛国者になる。
 でも、見始めたのはすでに後半1点を日本が入れたあと。というのも、最近土日は完全休養体勢で、今日も何もできずに寝てばかりいて、テレビもサッカーしかやってないんならたまには早く風呂にはいるかなどと思って、サッカーの試合とともに風呂に入り、熱い湯にたっぷり浸かって出てきて何もしたくない状態のときに、テレビがついていたから観戦したのだ。(……喧嘩を売っているのか、違います。)

 テレビでは『十戒』をやっていたので、ビデオに録画。あとで観られたら観るつもり。

6月10日(月)

貧乏暇なし

 久しぶりにHMVとかABCをうろうろする。と、書きながらこの間も久しぶりにと書いた気がしたので前の日記を見てみると水曜日に書いていた。あえて久しぶりと書くほどではなかったが、でも本屋とかCDショップはほぼ毎日行くものという感覚なので、久しぶりという気がしたみたい。

 HMVではDVDを結構長い時間見て回る。でも何も買わない。また観たいとか、欲しいとか思うものはたくさんあるのだが、いざ買うとなるとなんとなく買う気にならない。1500円シリーズでキューブリックとか買っておこうと思っていたのだが、なんとなく買う気にならない。

 CDコーナーで『ピンポン』のサントラが目に留まる。そういや、松本大洋のこの漫画、映画になるとか言っていたっけ。7月20日公開とか。

 山下書店もちょっと見て回り、さらにABCに行く。殊能将之『樒/榁』が土曜日に発売になっていたのを思い出したが、置いてない。新刊の表紙を見えるように立てかけられたところに、一冊分の空白がある。どうやら売り切れてしまった模様。

 結局、本も何も買わない。物欲の嵐で、いつもなら、本にしてもCDにしても消化しきれないで溜まっていても次から次へと買ってしまうのだが、どうもある程度溜まると消化しなくてはいけないと思うのだろうか。よくわからない理由でなんとなく何も買わない。貧乏性なんだなぁ。

 『池袋ウエストゲートパーク』を読みながら帰る。

6月11日(火)

朝からものすごく疲れて、眠い一日だった。

 『池袋ウエストゲートパーク』石田衣良 文春文庫)読了。

 結構、いつも読むWeb日記の中でもこの本のタイトルは目にしていて、それなりの評判があったので手に取ったのだが、なるほど面白かった。表題作を含む3つの短編と最後に収められていてこの本のほぼ半分近くを占める中編「サンシャイン通り内線」の4作品からなる作品集。池袋の少年ギャング団たちを巡る事件を、マコトが解決していく。あくまで主人公は語り手でもあるマコトだが、彼一人の力で事件を解決するのではなく、一癖も二癖もある仲間たちがそれぞれの特技を生かしたような活躍をする。マコト自身は、ハードボイルドの主人公のようにどうすべきか判っているわけではなくて、ただ歩いていると事件がひとりでに解決していくようなところもある。だからマコトは主人公というより狂言回しで、本当の主人公は池袋という街なのかもしれない。そこで巻き起こる様々な事件。この物語の舞台は、たぶん渋谷でも新宿でもなくて、やっぱり池袋でなくてはならないという気がする。

 ただ、最後の「サンシャイン通り内線」を読むと、ちょっと違う印象が残る。池袋という街が二つのギャング団の対立でピリピリと張りつめた一触即発の状態になり、実際日々抗争と殺人まで起こってしまう。その街を元の池袋に戻したいと思うマコトは、いつも通り何をどうしたらいいのかも判らずに関わり始めていく。新たな登場人物も加わるが、それまでの3作の短編に出てきた仲間たちが、その後押しをしてくれる。そしてマコトの「初恋」も描かれる。続編があることは知っているので、そんなマコトの次の活躍を期待してしまうところからすると、やっぱり池袋はマコトとその仲間たちの引き立て役でしかない気もしてくる。

 まあ、誰が主人公だって構わない。また彼らの活躍が読めるのなら。

6月12日(水)

死して屍、疲労困憊

 出がけに本を持って出るのを忘れたので、出先で『樒/榁』殊能将之 講談社ノベルス)を買う。まだ読み始めていない。

 夕方、飲み物を買いにコンビニに行く。最近、よく緑水を飲んでいるのだが、ペットボトルの首になにかついている。正体は「緑水マイナスイオングッズ」とかで、4種類のグッズがあるらしい。マッサージピラミッドの付いているのを買う。

 レジを済ませていると、レジについているディスプレイで、「ナンシー関、急死」のニュース。ええ! まだ39歳だっていうじゃないか。この間は伊藤俊人が急死したが、彼も40歳。なんか他人ごとではない。

早死にするのは善人だけ

 いつも読んでいるWeb日記のうち結構な数でナンシー関の急死について触れられていた。みんなやっぱりショックなんだ。こんなこと繰り返し書いていたって何も変わらないのだが、何か書きたくなる。

 若死にといえば、この間観た『ロミオ・マスト・ダイ』でヒロインを演じていたR&Bのミュージシャンアリーヤは飛行機事故で死んでいた。アリーヤって知らなかったのだが、その後からアン・ライスヴァンパイア・クロニクルの映画化(タイトルは『Queen of the Damned』だが、『ヴァンパイア・レスタト』『呪われし者の女王』の二つの話が含まれていると聞いている)に出演しているとか、『マトリックス・リローデッド』と『マトリックス』の3作目にも出ることになっていて撮影もすでに始まっていたとか聞いて、どちらもエキゾチックなイメージがあって期待できると思っていたのに。

 なんだかなぁ。

6月13日(木)

眠い

 『樒/榁』殊能将之 講談社ノベルス)読了。メフィスト賞作家好きの中でも殊能将之は特別な愛され方をしているように思う。土曜日発売のこの本の感想をもういくつ読んだことか。たぶん、土日だけでもいくつか読んだはず。

 そんなわけだから、殊能将之ファンには勧めるまでもない。かといって、読んだことのない人には、『樒/榁』を読む前に、最低限『鏡の中は日曜日』を読んでから、できれば『美濃牛』以降を読んでからにすることを勧めたい。となると、『樒/榁』まで読もうとする人には、もはや紹介することはなくなるだろう。

 なので、今書けることはすでに『樒/榁』を読んだ人に対して、あれがああなってこうなるとは思わなかったよなぁ、とかそんな話でしかない。つまりネタばれしつつ、書くことになる。なるべく言葉を濁して書くと、どんな話か全く想像もしないで一ページを捲ったのだが、まず主人公に驚いた。(ところで話はそれるが、今書いていて気づいたのだが、何も考えずに素直に本を読み始められるってのは凄く幸福なことなんじゃないかと思う。)そして、樒篇と榁篇に分かれているが、榁篇の主人公にも驚く。まあ、当然の帰着なのだが、そんなことも思いつかずに素直になるほどと感心した。

 それにしても、この双子のような二中編からなる連作長編の形態自体おもしろいが、オチがまた人を食っている。ミステリの謎解きではなくて、この小説自体のオチがね。しかし、これも当然のオチだとあとから思った。つまり双子のようなストーリーの抱き合わせって、落語の一つのパターンじゃないか。有名どころなら『時そば』とか『がまの油』とか。いかにも怨霊まで含めた重々しい物語に見せかけて、実は落語というひねり。殊能将之らしい。

 他にも何か書きたかったが眠くなってきたのでここまで。

6月14日(金)

ろじさんと不愉快な仲間たち

 サッカーW杯についてもう書くつもりはなかったのだが、仕事場でテレビをつけてうぉーと盛り上がったり、Webの速報をチェックして、「お、1点先取!」「え、ほんとですか!」とか小声で囁きあったり、仕事を抜け出して喫茶店に行って1時間くらい帰ってこないとかいう、様々なケースを見てうんざりする。喫茶店に抜け出すのが一番罪がない。そんなにサッカーが気になるなら、会社に来るなよ。非常識ってことがわからないのだろうか。日本を応援するならなんでも許されると思ってるのかね。非常に不愉快。

 一日休みをとって、おそらく家でテレビ観戦している女の子が天使に思えた。

買い物と読書

 新宿MY CITYのHMVに行く。DVDを2枚買う。リドリー・スコット監督の『ブラック・レイン』。リドリー・スコットは非常に好きな監督で、だいたいLDを持っているのだが、ちょうど『ブラック・レイン』は持ってないし、2500円だし。久しぶりに、松田優作の鬼気迫る演技を見られる。楽しみ。
 あと、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』を買う。こちらは1500円。キューブリックのBOXが出ているけれど、1500円のシリーズで全部買った方が安い。ただ、BOXはキューブリックのインタビューだかなんだかのおまけDVDが一枚ついているけど。それと枚数限定、売り切れ御免の1500円のシリーズは、パッケージが非常にちゃち。よく知らないけど、BOXの方は解説とかもついているのかもね。
 でも、パッケージを軽装にするだけで1500円になるのなら、みんな紙パッケージでいいから1500円にしてほしい。実際には、パッケージの問題だけじゃないのはわかっているけど。

 隣の山下書店に移動。『池袋ウエストゲートパーク』のコミックが平積みになっていた。今はなんでも漫画化されちゃうんだなぁ、と思った。森博嗣『すべてがFになる』『女王の百年密室』が念頭にあったのと、ついこの間『池袋ウエストゲートパーク』を読み終えたあとに見たからで、なんでもっていうには実は根拠なし。ところで、『池袋ウエストゲートパーク』って、IWGって略すのかな。コミックの表紙に書いてあったような気がする。この偶然を切っ掛けに読んでみようかと思ったが、平積みになっているのは3巻で、1巻が見あたらないので買わなかった。

 閉店時間になったので、そのまま帰る。HMVも含めて店内が閑散としていたけど、これもサッカーの影響なのかな。いつもなら、このあとルミネのABCにも寄るのだが、そのまま帰る。昼間の地震の影響で運行が取りやめになっているホームライナーがあった。自分には関係ないのだが、やっぱり凄い地震だったんだなぁと思う。ビルの19階にいたのだが、近年なく大きな揺れを感じたのだが、喉元すぎれは熱さ忘れる。すっかり忘れていた。

 電車では『新版 指輪物語5 第2部二つの塔』J.R.R.トールキン 評論社文庫)を読む。ずいぶん間があいてしまった。映画の方ももう上映が終わりつつある。早く観に行かなくちゃ。

6月15日(土)

狂った巨匠

 この間録画しておいた『十戒』(監督セシル・B・デミル 日曜洋画劇場)を観る。実は初めて観る。放送時間が3時間半だが、コマーシャルを早送りしながら観たら3時間10分で観終わった。3時間半だと、コマーシャルが20分もあるのか。本編の時間は短いとは思っていたけれどねぇ。

 映画は、モーゼを主人公に、その誕生からエジプトで奴隷として生きていたユダヤの民を約束の地に導くまでを描いている。モブシーンとか、40年以上前にこんな映画を作っていたのかと驚かされる映画。観るまでは3時間もあるのかと腰が重かったが、観始めてしまうとあっという間の3時間で普通の映画より短く感じるくらいだった。物語に引き込まれているときに、間にちょこまかCMがはいって、それを早回ししてっていうのが鬱陶しかった。やっぱりこういう名作はテレビで済ますべきではないね。

 最後の有名な海が割れるシーンは圧巻だが、エジプトからユダヤ人たちが出ていくシーン全体が凄い。あと、モーゼがまだエジプトの王子の頃の都市建設のシーンも凄い。最近のCGでなんでもありの映画を見馴れていると、うっかり当たり前のように思いがちだが、これだけのセットを作って、人間が本当にこれだけ動いているのだという事実に驚愕する。そういうことに驚くのは映画の本質なのかどうかわからなくなってくるが、そんな映画を撮ろうとしてしまうセシル・B・デミルのすごさというものも感じる。

 ジョン・ウォーターズ『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』が凄く面白かったのだが、セシル・B・ディメンテッドというのは、ウォーターズにつけた呼称で、もちろんセシル・B・デミルをもじってのこと。狂ったセシル・Bというのがその意味だけれど、ある意味セシル・B・デミル自身十分狂ってるよなぁ。

 映画を観た後、眠くなって来た。実は、映画を観た後に、今日が15日だと気づいた。今日は、加藤千晶hi-posi小川美潮(シュンブンのミ)の3つのライヴがトリプル・ブッキングの日だったのだ。どれに行こうか悩んでいたのだが、最近日にちの感覚がなくなっていて今日と気づいたのが夕方というていたらく。来るべきうたかたの日々にもリストアップしてたのに。しかし今日はもう休養日と決めていたので、そのまま仮眠する。

 夜、久々に川崎文化10号室でチャット。映画の話とかいろいろ話したのだが、最近若死にしている人が多いせいか、死亡ネタが続く。映画ネタでは、『快盗ブラック・タイガー』情報を得たのが最大の収穫。観たいぜ。

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