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2009年2月前半
1/31の急な頭痛は発熱が原因だった。普段熱を出しても37度を超えることがないのに、今回は熱があるとは思わなかったのに測ってみたら高いときには38度以上になっていた。インフルエンザかもしれないと思って珍しく病院にいく。他の病気と違って、他人に感染すとまずいので。果たして結果はインフルエンザだった。以降、自宅療養。
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「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ ファースト・シーズン Vol.1」(シリーズの1〜2話収録)を観る。
『ターミネーター2』の続編に当たるテレビドラマで、映画のあと逃亡生活を続けるサラ・コナーとジョン・コナーの元へ再びターミネーターがやってくる話。最初に出てくる新手のターミネーターはやっぱり貫禄が弱すぎ、物足りない感じがするが、その後しつこく追ってくるターミネーターはそれなりによい。ドラマだから、次の話が気になる展開かと思ったら、まだ2話だけしか観ていないけど、毎回比較的落ち着いた終わり方をして、そんなに次回が気になるっていう展開でもない。
やっぱりドラマだなぁという物足りなさを感じるけど、そこそこ面白い。
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『シャッフル』をMOVIXさいたまで観る。
サンドラ・ブロック扮する主人公が、夫の死を知らされる。しかし一晩寝て目を覚ますと、夫は生きている。そのあとも、寝て翌朝目を覚ますと夫の死んだ世界と生きている世界を交互に経験するが、出来事もどうも日にちが飛んでいるらしく、知らない相手が彼女を知っていたりと不可解な出来事が続く。まるで一日単位にタイムスリップしているような出来事に、彼女は夫の死を防ごうとするのだが…。
結末は、ええっそんなのあり!的な終わり方。あまりにアレな結末に、さらになぜ彼女は過去と未来を行き来するような経験をしたのかの説明もないまま。説明がないというのは、単に混乱していた女性の話ってことなのか?
元々、あまり期待していなかったのだけど、あまりのことにびっくり。逆に期待を裏切ってくれたといえるのか。
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『アーサーとミニモイの不思議な国』をムービー・プラスの録画で観る。
実写とCGアニメーションが混在しているが、意外と違和感なく観られた。もっとも、ミニモイの国に行く少年は、その時点でミニモイと同じような姿に変わってCGキャラに変わるからミニモイの国での冒険中は全編CGアニメーションになっているけど。
ミニモイの国に行くまでが楽しい。でもCGアニメーションは最初、CGキャラがいまいちだなとちょっとがっかりする。しかし表情がよく出来ていたりしてだんだん観ているうちに面白くなってきた。最後の声の出演を見ていたら、ヒロインをマドンナ、悪役をデヴィッド・ボウイ、国王をロバート・デ・ニーロが演じていたり、実写場面では主人公アーサーのお祖母さんをミア・ファローが演じていたり、無駄に豪華だった。
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月曜日から仕事に復帰。久々の仕事なのでたまった仕事を片づけたりして残業。一番恐れていたのは膨大なメールが溜まっていることだったが、急ぎそうなメールは休み中もチェックしていたのでなんということもなかった。
今日はいきなり病み上がりで飲み会。先日終わったプロジェクトの打ち上げ。このメンバーに少し前にインフルエンザにかかった人がいることが判明。今までどこで感染されたのか見当がつかなかったが、この人経由である疑いが濃厚。違ったとしてもこの人だということにしておこう。感染源が特定できていないと何となく不安だ。
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『カンナさん大成功です!』を新宿ミラノ2で観る。
全身整形美人のカンナを山田優が演じていて、始まりはあまりにやりすぎな美人ポーズがおかしい。原作は『白鳥麗子でございます』の鈴木由美子なのだけど、いかにもそれらしい。元のカンナはデブでブスでいじめられられていた過去があり、謝りながら生きているような人生を送っていた。美人になってもその卑屈な生き方が抜けなくて、ついついマイナス思考してしまったり、美人の特権をうまく使えなかったりしてその辺が笑いになっている。
ブスで差別されてた過去の話とか、友人のかば子がちょっと褒められて前向きになったら魅力的に変わったり、なんとなく『ハンサム・スーツ』に通じるところがあるのだけど、笑えるだけでなく泣けた『ハンサム・スーツ』と違ってあんまり泣けないのは、いまひとつ感情移入できなかったからか。
夜はまたまた飲み会。久々に会う人数人とこじんまりとした集まりで、なんだかだんだんヒートアップして結構飲んだ。少しだけ残った焼酎のボトル(2本目)を勝手に持って帰る。
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『チェ 28歳の革命』をシネマスクエアとうきゅうで観る。
チェ・ゲバラの生き方とか人生とか、何をした人かとかそういうことがわかると思っていたのだが、いま一つよくわからない。だんだんわかってきたのだが、そういう歴史的な事実は重要ではないのだ。そういうことが知りたければ、歴史の本を読めばいい。
映画は、チェがインタビューに答えるパート、国連での発言のパート、チェの日々を描くパートの3つのパートが交互に出てくる。チェの日々を描く部分はカラー、その他はモノクロの映像で、どれもドキュメンタリー風に特にモノクロのものは何も知らない人が見たらドキュメンタリーだと思うような撮り方をしている。
この3つのパートが交互に出てくるのは相互に関連していて、チェの日々が描かれる時、インタビューや発言と重なる場面が描かれる。これによって、言葉だけで正しく伝わらなかったであろうことを事実として伝えようとしているのではないかと思う。
たとえば「処刑をした」というチェが語るにの合わせて、実際の処刑の場面が描かれる。「処刑をした」というチェの言葉を聞いた時、「処刑」という言葉の持つイメージがチェの人間性をも規定していくが、実際の「処刑」の場面にはそれとはまったく違う印象を受けた。 そんな風にチェという人間がどういう人間だったのか描いているのだ。だからチェが何をしたのかは重要ではない。歴史の本に書かれていないチェという人間を描いているのだ。
映画の終りに後編の『チェ 39歳 別れの手紙』の予告をやっていたが、こちらも観たくなった。クレジットを観ていて知ったが、邦題と違って原題は『CHE PART ONE』と『CHE PART TWO』とシンプルだ。だがタイトルからイメージするように前篇、後篇のような均等なものではないような気がする。まだ『チェ 39歳 別れの手紙』を観ていないからあくまで想像だが、『チェ 28歳の革命』は序章でしかなくて、『チェ 39歳 別れの手紙』の方こそが本編なのではないかという気がしている。
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先月のプロジェクトの慰労会でちゃんこを食べる。腹いっぱい食べて帰宅。
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『生きるコント』(大宮エリー 文藝春秋)読了。
面白かった。面白かったのだが、半分くらい読んだところであまり進まないので中断して、しばらくして再開。残り半分は一気に読んだ。
なんでこの本を読もうとしたのか今となっては思い出せないのだが、たぶん『海でのはなし。』の監督というのがきっかけのはずだ。『海でのはなし。』は結局観ていないのだが、宮崎あおいと西島秀俊が出ていて、そのスチール写真を見てとても見たい気がしていた映画である。アート系の静かな感じの映画だろうと想像しているが、実際にどんな映画なのかは知らない。
ところがこの『生きるコント』はそのイメージと全く違う。ちょっと宮沢章夫のエッセイに雰囲気が似ているかもしれないが、すべてが大宮エリーのありえない出来事がネタになっているところが違う。タイトルの『生きるコント』は『生きるヒント』のもじりだなぁと思っていたが、まさにタイトル通り「生きるコント」の集まりなのである。これを読んでしまうと、『生きるヒント』は『生きるコント』のもじりだと思ってしまうくらいだ。
たとえば、事務所の前に置いてあるポルシェの話。誰のポルシェでしょうねなどとお客さんに言われて、しかたなく「私のです」と答えては驚かれるという。免許もないのになぜポルシェがあるかというとこれがすごくて、「人が車を選ぶんじゃない。車が人を選ぶんだ」とかいわれて、いきなりピンクのポルシェを貰うことになる。ポルシェをあげるといわれるだけでありえないが、免許もないのに貰ってしまうのもありえない。でもってたまにしかエンジンをかけないのでバッテリーがあがって、エンジンかけるたびにJAFを呼ぶとかいうのもありえない。なんかそんなありえないできごとが、不思議と当たり前のように書かれている。そんな話がいっぱいのエッセイ集。
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『読書は1冊のノートにまとめなさい』(奥野宣之 Nanaブックスを読む。
結構ヒットした『情報は1冊のノートにまとめなさい』の続編。手帳好きなので前著も読んだけど、何でもかんでも1冊にまとめるという手法はなかなか面白くて、活用中。しかし、「読書」を1冊のノートにまとめたら2冊になっちゃうんじゃないの、というのが最初の疑問だったが、著者は他の情報と同じくやっぱり1冊のノートにまとめていたので納得。
つまり、これは前著の読書に関する補足篇なのである。「読みっぱなしの読書は読んでないのと一緒」と言って、ノートに記録することで頭に叩き込む読書を「インストール・リーディング」と呼ぶ。これは多読、速読等々の読書術ではなくて、本の中身を自分のものにする読書術だという。前書きに書いてあることは当たり前だけど、いいこと書いていると思う。
残りの本編は、『情報は1冊のノートにまとめなさい』を読書をテーマに具体的に起こしているだけだった。ポイントとしてノートの使い方を4つ挙げている。
「思いつきメモ」……分類整理せず1冊のノートに興味ある本など何でもかんでも気がついたらメモしておく
「探書リスト」……読みたい本のリストアップ。本屋に行ってから漫然と本を探すのではなく、買いたい本を「指名買い」できるようするため
「読書ノート」……感想を記録。ここでは「ねぎま式読書ノート」というの提唱していて、引用には「●」感想には「☆」を頭につけて書いておく。引用と感想が交互に並ぶので、ねぎまのようというのが「ねぎま式」の由来
「検索テキスト」……これも前著にあった、何でも書いてあるノートから検索するためのインデックスのテキストデータ
以上4つのことを一冊のノートに作っていくっていうのが趣旨だった。
巻末には前著と同じく、テープ糊などのいろいろな便利グッズの紹介。紹介している本で気になったのは、『使えるレファ本150選』(日垣隆 ちくま新書)。早速図書館に予約を入れた。
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『誰も守ってくれない』をMOVIXさいたまで観る。
結構真面目な映画だった。殺人事件の容疑者の家族が最初はマスコミから、続いて2チャンネルを思わす掲示板から追われる。容疑者の妹に志田未来、彼女を守る役目を与えられた、過去を引きずった刑事を佐藤浩市が演じている。
作り話的な部分も多々あるけど、個人情報をさらされてしまうとか、そのために避難先にまでカメラを持ったネットの住人が集まってくるとか、助けるかのうように騙して「犯人の妹をビデオ生中継」するとかの部分は、そういうこと自体はありそうで怖い。
最後は一応物語としては終わった感じはするんだけど、よくよく考えてみると何も解決していないんじゃないかとという疑問もあった。結局話の筋をずらして、終わったように見せているけど、うまくごまかしているのではないか。
テーマがテーマだけに安易な解決はよくないとは思うけれど、ごまかしている気がしたのは、最初は加害者の家族の話だったはずなのに、主人公の少女が現実を受け入れるっていう話に変わっている気がするためだろうか。最初から少女が現実を受け入れるという話であれば、あの終わり方もそれでいいのかもしれない。
そんな風に感じてしまうのは、物語冒頭で描かれる加害者の家族の受ける二次的な被害、それに対する様々な対処がインパクトありすぎたのかもしれない。ないものねだりをしているのかもしれないけど、真面目な映画だなと思っただけに、もっと別の解決を示してほしかったと思ったりする。
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『007 慰めの報酬』を新宿ミラノ1で観る。
ダニエル・クレイグの007二作目だけど、今回もアクションが激しくて面白かった。前作より面白かったような気がする。
007シリーズって、すごく死にそうな目にあってもそのあとニカッと笑って軽い冗談をいうみたいな印象があって、これってイアン・フレミングの原作と全然違うだろうなと思うのだけど、よくよく考えると原作を読んだことがない。ダニエル・クレイグの007を観ていると、原作を読んでみたくなる。今回の「慰めの報酬」はオリジナルなのかな?
『カジノ・ロワイヤル』から始まったので、ダニエル・クレイグで007を全作撮りなおすのも面白いかもしれない。そんなわけで今後もちょっと期待。
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『レボリューショナリー・ロード』を上野東急で観る。
美男美女で送る普通の夫婦の夫婦喧嘩だった。夫婦喧嘩を2時間。何の予備知識もなく観たので知らなかったが、映画紹介では「衝撃の結末」などと紹介されていたそうだ。確かに「衝撃の結末」といえばそうなのかもしれないけど、なんかちょっと違う気がする。この結末があるから、単なる「夫婦喧嘩」で終わらないといえばそうなのだけど。
わかる人にはわかるネタばれになってしまうかもしれないので、この「夫婦喧嘩」の「衝撃の結末」を味わいたい人は以下読み飛ばしてください。この結末を観た時に、僕が思い出したのはつい最近観た『シャッフル』だったりする。そこでアメリカって、もはや夫婦の愛とか信じられなくなったのだろうかと思った。そんなことを考えていたら、もう一本思い出したのが、『P.S.アイ・ラヴ・ユー』である。
夫婦愛を描くとき、それが永遠に続くためには、夫婦のどちらかが死ぬしかない。それくらい夫婦愛というものがもはやアメリカでは信じられないのではないか。『P.S.アイ・ラヴ・ユー』に至っては、既に夫が死んでいるところから話が始まるくらいだ。もっとも『P.S.アイ・ラヴ・ユー』の原作はアイルランド人だけど。
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