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2009年11月前半
ようやく土曜日。今日こそは『チャイルド44』を読み終えようと思っていたけど、あまり進んでいない。下巻に入っていよいよ事件の解決に入ると思っていたけど、果たして主人公たちは事件の解決まで生き延びられるのかと疑問に思うくらい、ソ連の恐怖政治的出来事が続く。連続殺人と同じくらい怖い日常である。
夜、鰻重を食べる。
twitterのフォロアーがようやく300人になる。フォローは400人超え。
今日のtwitter小説。
『猫』死を前にして眠り続ける男の枕元に死神が現れる。死神が鎌を持ちあげると足元に猫がまとわりつく。前に何度も会った猫だ。「もう9回目だよ。判っているのか」猫は黙ってうずくまる。死神は猫の魂を刈り取って去った。翌朝男は目を覚まし、足元に冷たくなった愛猫を見つけた。
#twnovel
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日記停滞分を書こうと思っていたら、いつになっても再開できない。というわけで、いつものパターンで最新の日記を更新。暇を見て過去ログを埋めていくことにするる。
9時起床。決して早起きではないが、自然に目が覚めたので良しとする。よく眠れたせいか、妙な夢を見た。起きてそれをtwitter小説としてまとめる。小説というよりはあらすじだが。色々あったので、本当に書こうと思ったら140字では全然収まらない。しかし、夢で面白くても目を覚まして書き起こそうとすると、詰まらなかったり矛盾があってうまく書き起こせない。まだ頭が半分夢の中にあるようなボーっとした状態で取り合えず書いてみる。(今日の日記の最後に引用しておく。)
順番が違うのだが、twitterにアクセスして、書き込みしたり、昨夜からのログに目を通してから朝食。フォローを400人超えると、休日はもうひっきりなしに発言が流れていて途中でやめようと思わなければキリがない。つけっぱなしにしたテレビのようだ。雑用の合間に覗いているつもりが、twitterの合間に雑用をしているような気がしてくる。
昨夜から『チャイルド44 下』(トム・ロブ・スミス 新潮文庫)が佳境に入っていて、外出しないで本を読んでいたい気分だった。その割にtwitterを覗く時間が多くて、読書に集中できず、夕方になっても読み終わらない。夜は映画などを観に行くのはやめて、焼酎のお湯割りを飲みながらクライマックスを楽しむ。焼酎のお湯割りは、この秋初めてだが、だいぶ寒くなってきたのでこれからはお湯割りだろうか。
さて『チャイルド44』(トム・ロブ・スミス 新潮文庫)だが、ものすごい話で、ものすごく面白かった。
ストーリーは、旧ソ連を舞台に子供が口に泥を詰め込まれ腹を切り裂かれて殺されるという連続殺人事件を描いている。ソ連で実際に起こったアンドレイ・チカチーロ事件を元にしているが、時代を実際の事件より前にしていたり、全くそのままではない。だがチカチーロが連続殺人をしながら捕まらなかった理由など実際の事件に即して描かれているようだ。つまり、凶悪犯罪など存在しないと政治的に認められないことにより、事故として片付けられたり、無実の「犯人」が逮捕されて事件が「解決」していく。主人公のレオは国家保安省のエリート捜査官で、モスクワで起きた殺人の一つをあくまで「事故」だったと処理するところから始まる。だが、国家の理想に対し何の疑問も持たない、いや疑問を持たないよう数々のことを忘れ去ることで生きてきた男が、部下の謀略によりスパイ容疑をかけられてしまう。この国で容疑をかけられるということは、すなわち有罪であるということだ。強制労働所送り、もしくは死刑になると思われたが、偶然が味方をしてレオは民警へと左遷されることになる。そこで目にしたのは、自らが事故として葬り去った少年と同じような死に方をした子供だった。
エリートから国家の反逆の疑いのある者へと失墜し、すべてを失ったレオは、その天地が入れ替わったような出来事の中で、人間性を取り戻していく。レオは真犯人を捕まえたいと考えるが、この事件を捜査するということは、完璧な国家に存在するはずのない犯罪が起こっていること、既に「犯人」が捕まっている事件に真犯人がいるということは、すなわち国家の過ちを指摘することであり、それ自体反逆罪に値する行為だった。捜査は極秘に行うしかなく、万が一見つかったときには死刑をも覚悟しなくてはならない。だがレオは捜査を始めるのだった。
このレオが失墜して民警に追いやられるまでに上巻の半分以上を費やし、ようやく捜査にはいるのは上巻の終わりの方である。しかもそのあともレオたちの純粋な捜査が描かれるのではなく、旧ソ連での過酷な日常や因縁の元の部下による監視などレオは危険の中をどうかいくぐっていくのかが描かれる。ほとんど冒険小説に近い展開で、事件の解決まで果たしてレオたちは生き延びることが出来るのかハラハラしながら読み進めることになる。そして意外な真相が待っている。
旧ソ連の日常は、殺人事件よりも恐ろしいのではないかと思えてくる。『1984年』などを思い出した。エンターテイメントでありながら、なんとも重厚な物語だった。
夜は映画を観に行かなかった代わりに、「横溝正史シリーズII 八つ墓村」第3話、第4話を観る。『悪魔の手毬唄』で犯人があまりに犯人らしく映しだされていたのに対し、こちらはその辺はもう少し謎めいた雰囲気を醸し出している。金田一耕助が本来は結末部分にしか登場しない話なので、耕助が莫迦にしゃしゃり出て来すぎる感はあるものの、面白く観られる。純粋にドラマを楽しむよりも、俳優たちの若さにこの頃こんなに若かったんだと思ってしまいがちだが。あと1話で完結のはず。
最後に、日記の最初に書いた夢に見たtwitter小説を引用しておく。
『海獣』宇宙生物か古代から海の底に棲む海獣かわからない生物がある日姿を現す。その生物と心を通わせることができる少女が止める中、生物は人間に攻撃され殺されてしまう。少女は生物の仲間たちに呼びかけ人間を全滅させようとする。という漫画を描いた漫研の女子高生のラブコメ。
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「東京DOGS」第4話を見る。吉高由里子を見ようと思って3話から見ているが、全然面白くないので困った。
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青山ブックセンター六本木店で行われた「ブックフェア:円城塔さんの本棚」開催記念 「大森望のSF漫談VOL.3 世界はこうして円城塔を発見した! 大森望さん×円城塔さんミニトーク」を聴きに行く。19時開始のところ、5分前くらいに着くと既に会場には何席かあった椅子に座って待つ人たちがいる。予約が必要とかいう話だったので、わざわざ予約したけどただ三々五々集まってくるという感じで、なら予約必要とか言わなくていいじゃんとか思いながら開始を待つ。
時間になると、大森望と円城塔がテーブルに着き、大森さんが進行役的に話を始める。机の上に並べられた本の話から始まるが、『オブ・ザ・ベースボール』もあるけど、この話をしているほど時間はないねと言って、話は『twitter小説集』(ディスカヴァリー・トゥエンティワン)の話へ。大森望の感想は、誉めてるんだがけなしてるんだかわからない話でいろいろ面白い。円城さんが初めてtwitterで小説を書いたということになっているけど、なぜ書いたのかというのに対して、円城塔の回答は「やはりやらなければダメでしょう」。新しいことを始めるのはSFの係りなのでとか言う話。で立ち上がったところでかっさらわれるとか。いろいろひどい話で面白かった。
twitter小説の話の次は『神林長平トリビュート』の話でこれも誰が原稿落としたから誰が載ったとか、一つ除いて面白いとか無茶苦茶な話をしていて面白い。
河出文庫から出る大森望責任編集『書き下ろし日本SFコレクション NOVA 1』については、目次が出来ましたってコピーを会場の人々に配ってくれて、またまた滅茶苦茶な話がいろいろ続いて面白い。
その間、円城塔は話をしながら少しずつ服を脱ぐ。上着を脱ぎ、靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ。脱ぐものがなくなってきて財布を外してみたり。観客が来なかったら脱ぐという話があったらしいのだが、詳しいいきさつはよく知らない。
40分の予定のトークが50分を超えるくらいで無事シャツを脱がずに終わる。そのあとはサイン会。
読書は『スリーピング・ドール』(ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋)を読み始める。
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昨日から放送開始、録画しておいた「ライアーゲーム シーズン2」の第1話を見る。大した説明もなく再び始まるライアーゲーム、戸田恵梨香扮するナオはただお人よしというだけの理由でまたゲームに参加するとか松田翔太扮する秋山の戻ってくる理由も簡単すぎて安易すぎる気がする。まだ理由は判らなくて会場で遭う鈴木浩介扮する福永の方があとで何か説明があるのか期待できる。謎の女っぽい登場の菊池凛子に期待。とりあえず面白いけど、何となく途中でガッカリしそうな嫌な予感。ドラマのあとには映画で完結するのね。
読書は『スリーピング・ドール』(ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋)を引き続き読む。
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『パンドラの匣』をテアトル新宿で観る。
不思議な感じのする恋愛映画というか青春映画だった。不思議な感じというのは、三角関係、いや四角関係の中でそれぞれが感情を隠しあるいは自分自身の本当の気持ちさえわからないでいるといういかにも青春映画的な映画で、普通描かれるのは言葉と裏腹な行動、相手の知らないところで見せる姿を観客に見せて、当事者たちの間には見えない感情を表出される。だけど、この映画では、それが伝わってこない。そしてまるで推理小説の結末のように観客にも知らぬうちに意外な結末を提示する。映画という三人称的視点なのに、あくまで染谷将太扮するひばりの一人称の話だったのだ。だから川上未映子扮する竹さんの気持ちも、仲里依紗扮するマア坊の気持ちもひばりに映ったものしか見えてこない。ましてや窪塚洋介扮するつくしが何を考えているかなんてひばりには思いもつかなかった。そんな映画だ。
川上未映子は魅力的なのだが、可愛いというのとも美人というのともちょっと違う感じがした。仲里依紗も思っていたより可愛くないのだが、最後にはとても可愛く愛おしく感じる。二人ともやぼったく感じてしまうのは、あの時代の髪型や服装のせいなのだろうか。
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夕方から外出、仕事の後、反省会と称して軽く飲む。適度に酔って帰宅し、twitterなどをアクセスしていたはずなのだが気が付いたら寝ていた。起きて、よせばいいのに再び飲み直す。ちょっと飲みすぎた。
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昨夜の飲み直しが失敗だった。10時過ぎまで寝過ごす。食欲もない。が、朝食は摂って入浴、雨が止んだところで外出。昼飯は弁当を食べる。肩凝りがするのでのんびり過ごす。少し本を読むが眠くなって昼寝するなど。時折twitterを覗いては呟く。夜は栗ご飯。ビール2缶で寒くなる。ルミネの10%オフの機会に酒など買う。焼酎のお湯割りをちょっと飲んで寝る。
今日は基本的に休養。映画を観に行くか少し迷ったが、休みたいという信号が鳴っているので無理しないで休むことにする。
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辻斬り、娘のかどわかしが続く江戸。その者たちを追うと大名屋敷へと逃げ込んだ。その屋敷の周りを夜な夜な幽霊が現れるという噂。銭形平次はこの事件について与力から話を聞くが、その与力はお役御免の通達がある。平次はこの裏を探ることを託されたのだが、その帰り道早速何者かに襲われる。辻斬り、かどわかしをしている件の覆面の侍たちと思われる。平次は投げ銭をして難を逃れるというのが冒頭。
銭形平次といえば投げ銭だが、特に銭を投げるところがクローズアップするわけではなくて、もう平次の投げ銭が定着している頃の作品なのだなと思う。あとから確認して見たら、長谷川一夫の銭形平次の七作目らしい。謎の幽霊大名と悪行を尽くす瓜二つの大名を市川雷蔵が一人二役で演じている。
テレビシリーズの「銭形平次」しか知らないので、野村胡堂の原作の雰囲気が残った作品を期待して観たのだが、これが原作もそうなのかわからないが、まるで探偵が歩けば美女に当たるハードボイルド小説のように、次々と平次の前に美女が現れては助けてくれるというストーリーで驚いた。瓜二つの大名の謎と名器の茶入れの隠し場所の謎ときがミステリ的な部分だが、事件は美女や恋女房お静の力で自然に解決していくという感じ。平次はいわゆる名探偵というわけではなくて、とにかく美女たちにもてるいい男というだけなのだ。
美女の一人に、まだデビューしたばかりの中村玉緒がいたが今からは想像もできない。もうひとつ、八五郎といえばそそっかしい代名詞みたいなものだが、この映画の八五郎の三枚目っぷりはものすごい。観ていて何度もリアルに吹いてしまった。
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「東京DOGS」第5話を見る。最初見ていなかったのだが、吉高由里子が出ているので3話から見始めたのだが、2話続けて面白くない。見るのよそうかと思ったが、録画だけはしておいた。食事をしながら適当に流して見るが、面白くない。でも今日の吉高由里子は可愛いかった。
twitterで田辺誠一(@tanabe1969)が、ぷっちんプリンを凍らせて食べると1.2倍美味しいと呟いていた。試してみようと思いつついつもプリンを買い忘れていたがようやく買ったので、早速冷凍する。アイスともちょっと違う食感で、2倍とか3倍美味しくなるわけでもなく、まさに微妙な1.2倍というのが頷けるように思った。美味しいというより、楽しい。とりあえず、食品を見たら凍らせてみるというのは一つの手かもしれない。
どちらも既にtwitterに呟いたことで、内容も大して変わらないというのはどうなのか。
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