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2009年3月後半
土日、躰を休めたはずだったのに、なぜか朝起きられない。躰を休めて逆に疲れが出てしまったのか。午前中は休養、午後から仕事。
読書は『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女 下』(スティーグ・ラーソン 早川書房)を読み始める。下巻を読み始めて早々に、失踪した少女ハリエットをめぐる謎がようやく解け始める。というか、その糸口が見えてきて引き込まれる。
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ドラマ「トライアングル」の最終回を見る。
毎回、二転、三転していくのを面白く見てきた。怪しすぎ、思わせぶりすぎ、という作り過ぎの感は否めないが、それでもドラマらしい虚構にうまくはまって、単純に楽しむことができた。しかし、最終回の満足度は低かった。
ほとんど容疑者は死んだり、容疑から外れていき、前回の最後には誰が犯人か全く分からなくなってしまった。犯人として考えられるのは一人いるのだが、それじゃあまりに当たり前過ぎて絶対犯人じゃないだろうと思っていた。しかしその人物が犯人でがっくりきた。それでも、さらにもうひとひねりあるのかと思ったら、そのままあっさり自白。せっかく毎回面白かったのに、最後の詰めが甘かった感じだ。
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『ストリート・ファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』を新宿ミラノ3で観る。
チュンリーが、ストリート・ファイターとなったいきさつを描くカンフーアクションもの。ゲームをしない人なので、ストリート・ファイターが格闘ゲームだということくらいしか知らない。ゲームを知っていると、楽しめる小ネタがあるのかどうかわからない。
物語は、ピアニストとなった主人公のチュンリーが、父親にカンフーの手ほどきを受けたりしたりした過去を振り返るところから始まる。ある日、家に襲ってきた謎の男たちに父親は連れ去られる。コンサートの日に届けられた巻物を辿り、やがてチュンリーはゲンという男に出会うが、彼によれば父親はまだ生きているという。父親を連れ去った組織のボスを倒すため、ゲンに師事しカンフーの修行をすることになる。力をつけたチュンリーはボスと対決することになるのだが…。
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「不可能犯罪捜査官キイナ」が昨日で最終回だった。今クールで毎回観ていたのは結局「トライアングル」だけになり、「キイナ」は3回分溜まってしまった。が、昨日と今日で1話ずつ見る。
沢村一樹が過去にかかわった事件が思わせぶりに出ていたが、ようやく今回のエピソードにつながる。これが最終回につながるのかと思っていたが、違った。そして、事件も意外にあっさりと解決する。
最終回は人体自然発火みたいで気になるのだが、沢村一樹のエピソードも終わってしまったので、単純に独立したエピソードなのだろうか。それはちょっと物足りないなぁ。
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『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』(上・下)(スティーグ・ラーソン 早川書房)を読みおえる。
全世界で800万部を突破したらしい、スウェーデンのミステリである。
主人公は雑誌編集者のミカエル。自身も経営に加わっている雑誌『ミレニアム』に掲載した、大物実業家の不正行為を暴露する記事が逆に名誉毀損で訴えられ、敗訴するところから始まる。
裁判での敗訴は、ミカエルの記者生命を危うくし、雑誌は経営危機に直面した。その頃、別の実業家ヴァンゲル・グループの前会長ヘンリックから、兄の孫娘にあたるハリエットが40年前に失踪した事件の調査を依頼してくる。ヘンリックは、いまだに行方知れずの彼女は殺されたのだと確信していた。
一方、ドラゴンのタトゥーを入れた一風変わったセキュリティ会社の調査員リスベットがミカエルの調査を依頼されることから、この事件へと徐々に関わっていくことになる。彼女ももう一人の主人公といえる人物で、なかなか魅力的なキャラクターの人物だ。
ハリエット失踪事件は、孤島でタンクローリーの事故の発生により島に出入りできなくなったときに起こった。規模が大きすぎて、それほど特殊な状況に見えないのだが、よくよく考えるとこれは絶海の孤島で起こるクローズド・サークルの古典的なミステリのシチュエーションになっている。その他、ヴァンゲル・グループの奇奇怪怪な人物たち、毎年送られてくる差出人不明の押し花の額、イニシャルと電話番号のような謎のメモと、古典的ミステリの要素がたっぷりありながら、一方で企業犯罪小説のような側面もあるという盛り沢山な内容だ。
下巻、全く解決の糸口などなさそうなハリエットの事件の謎がときほぐれ始めるあたりから一気に面白くなっていく。事件の様相も一気に変わって、面白くなる。ただ後半のクライマックスや前半のリスベットの人物背景を描くあたりにも出てくるのだが、猟奇的要素が若干食傷気味ではある。
『ミレニアム 1』とあるのは、全三部作だからだが、第一部の終わりで中途半端な終わり方ではなく、きちんと物語は完結している。これで続く第二部、第三部がどういう展開になるのか想像がつかないが、第二部の英語版『The Girl Who Played with Fire』をamazonで見ると、ドラゴン・タトゥーの女が表紙になっている。やはり、リスベットが登場するみたいで楽しみである。
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『マンマ・ミーア!』を新宿ミラノ3で観る。
ギリシャの島でホテルを経営するメリル・ストリープとその娘。娘が結婚式を前に、メリル・ストリープの若いころの日記を見つけて、父親の可能性のある三人を結婚式の日に島に招いてしまうことから始まるひと騒動をABBAの音楽に乗せて描く。単純な話だけど、想像していた以上に楽しい映画だった。
メリル・ストリープがはっちゃけているのがものすごく面白かった。お堅く真面目な印象を持っていたメリル・ストリープのイメージと全く違うのが面白さの理由だと思う。メリル・ストリープがここまでやるのか、というくらい歌って、踊って、動き回る。
ミュージカル映画って、突然歌いだすという作りが恥ずかしいとよく言われるが、『マンマ・ミーア!』ではメリル・ストリープら、おばさん(失礼!)たちが恋する乙女になりきって歌ったりして、二重の意味で恥ずかしい感じがする。ところが、照れもなく堂々とはじけきってしまうせいで、そういう恥ずかしさが逆に楽しめてしまう。それどころか、メリル・ストリープが「かわいい」と思えてしまうのだ。
劇場で観る演劇は恥ずかしいとか思わないのに、テレビの劇場中継などをお茶の間の日常空間で見たりすると、妙に気恥ずかしくなるのと逆かもしれない。
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『雨の牙』(バリー・アイスラー ヴィレッジ・ブックス)を読み始める。椎名桔平、長谷川京子、ゲイリー・オールドマンで映画化の『レイン・フォール/雨の牙』の原作である。(ハヤカワ文庫から『レイン・フォール/雨の牙』と映画タイトルに合わせた版も出ている。)
この小説というか映画は、だいぶ前に映画館の予告で知ったのだが、洋画なのに日本が舞台、日本人が主演していてずっと気になっていた。
まだ読み始めたばかりだが、冒頭、渋谷での尾行から山手線内での暗殺まで、外国人が書いたとは思えないくらい違和感がない。作者は日本にも住んだことのあり、日本語も流暢、柔道の黒帯も持っているとか。
このあとに読もうと思っているのは『殺しの儀式』(ヴァル・マクダーミド 集英社文庫)。『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女 上・下』で、主人公のミカエルが読んでいたので気になった。実在する小説なのかと検索してみたら、CWA(英国推理作家協会)ゴールド・ダガー賞受賞作だった。『ミレニアム』では、「おぞましい結末だった」と書かれていたけど…。
『ミレニアム』で気になる小説が実はもう一作ある。ミカエルは、物語の最後に、娘からのクリスマスプレゼントとして、「オーケ・エドヴァルドソンのミステリ」を貰うのだ。『ミレニアム』の作風からすると、実在する小説ではないかと思うのだが、このオーケ・エドヴァルドソンについては不明。英語でも検索したが、それらしいものがヒットしない。
この間『使えるレファ本150選』を読んでいろいろ本が欲しくなったと書いたが、そもそも『使えるレファ本150選』は、『読書は1冊のノートにまとめなさい』を読んで知った本。勝間和代の『起きていることはすべて正しい』でも、いろんな本が紹介されていて、気になった本が何冊かあったので読もうと思っている。
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昨日、大阪から上京した友人と、合わせて三人で飲む。
16時半から飲み始めて19時まで2時間半ほど、例によって乾杯のあとに焼酎のボトル1本空けて、さらに日本酒を追加する。
大阪に帰る友人を見送ったあと、まだ19時なので、2軒目に行ってビールで乾杯してさらに日本酒を飲む。結局最終的に6時間くらいずっと飲んでたのだろうか? そのせいで、今朝は珍しく二日酔いだった。
何か虫の知らせか、先週中から今日の午前中は休みにしていたので、仕事は午後から。少し遅くまで寝て、風呂で目ざまし、午後からゆったりと仕事に出かける。
夜は、23時少し前に帰宅する。だんだん年度末にかけて忙しくなってきている。帰宅して、シルクヱビスを飲む。って、やっぱり飲むのか。
読書は昨日に引き続き『雨の牙』を読んでいるが、なかなか面白い。
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今日の読書。引き続き『雨の牙』。三分の一くらいまで読み進む。どうも最近は読書スピードがスローペースだ。
そして今日の気になった本。電車の中で目の前の人が読んでいた本が気になる。カバーを付けずに読んでいたので、ちらっとタイトルを見ると、『親愛なるブリードさま』だった。気になる。
仕事は、一日中時間に追われるような慌ただしさ。なんだか仕事が余りに慌ただしかったので、こんな状態で真っ直ぐ帰れるか!とか思って、飲みに行く(またか) 。
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朝、目を覚ましたら喉が痛む。風邪かーっ?
昼になっても、どうも鼻水が出てきて、喉の痛みもあんまり回復しない。風邪っぽい。
体調が不良なので、せっかくのノー残業デーの水曜日だが、映画に行かずにちょっとだけ残業してたまっている仕事を片づけて帰宅する。
でも飲まずにはいられない。シルクヱビスと泡盛のお湯割りを飲む。今日は早めに寝る。
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朝9時から18時くらいまでみっしり仕事。今年度のあるプロジェクトの打ち上げ。店の情報には平均三千円とあったけど、倍くらいかかった。あまり長居するような店でなくて、酒もグラスだけでボトルがなかった。けど結構長居して、当然たくさん飲んだのでそんなことに。しかし、さらに二次会にも行って、23時過ぎに解散。
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年度末の忙しさがだんだんひどくなっていく。いくら仕事を進めても終わらない感じ。だが、前工程、後工程があることなので、夜になるとだんだん前工程が止まり、後工程も日付変わり待ちとなり落ち着いてくる。土日も仕事かと思っていたが、そんなわけでやることをやってしまえば、月曜9時まですることがなくなりそう。
22時くらいで仕事の山は片付いた。でも、もう発散しないといられない気分で、飲みに行く。しかも朝まで飲んじゃったよ。
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『雨の牙』を読み終える。アメリカ人作家による、日本が舞台のミステリだが、前にも書いた通り、外国人が書いたとは思えない違和感のなさ、というよりよくここまで日本の描写をしたもんだと感心するほどの出来。大体、日本を舞台にした外国人の書いた小説だと、日本がとても日本とは思えない不思議な国になっているが、そんなとんでも本でないどころか、ある意味日本人より日本をうまく描写しているといえる。見なれた日本の風景をあえて日本人なら書きもしなければ説明もしないような、ごく当たり前だと思っていた日本の日常を、外国人の視点から見て描写しているのがなかなかいいなぁと思った。時々おやっと思うところもあるのだが、主人公が日本人とのハーフで、日本人との間に一線を引かれているので、そういう描写も不自然ではない。
日本描写のことばかり書いてもしかたない。物語そのものが面白いかどうかの方が重要だ。実は、物語としては、主人公がなんでそんな間抜けな失敗をするのかという気もしないでもない。ものすごくプロフェッショナルな行動をとっていても、ある種の偶然、予想外の出来事があって、結果として失敗に終わるということもある。というよりは、むしろそのほうが自然かもしれない。しかし面白いことに、ある意味リアルなそういう描写が、逆に物語的には弱いのかもしれない。それがちょっと気になるが、それ以外はなかなか面白かった。続編があれば読みたいと思って、amazonを調べたら、シリーズが数作あることを知る。これは楽しみだ。
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『ヤッターマン』をMOVIXさいたまで観る。
小さな劇場でやっていると思い込んでいたので、席を取る時にこのシネコンで一番大きい512席の劇場でやっていたのでびっくりした。でも日曜のレイトというのもあってガラガラ。
映画は思いっきりくだらなかった。でも、撮ってみたらくだらない映画になってしまったというのではなくて、アニメの細かいギャグを含めてアニメをそのまま実写に作り替えたような話の作りで、思いっきり真剣にくだらない映画を作ったという感じ。これ、アニメを見ていた人のためだけに作った、無駄にお金をかけたパロディだと思う。
何よりこの映画のすごいところ(ひどいところ)は、それから数日間頭からヤッターマンの歌が離れなかったことか。気がつくとヤッターマンが頭の中で流れてる。しかもオープニング、エンディングなど流れている曲は一曲じゃない。これって、すごいのは山本正之か!
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年度末の忙しいさなか、昔お世話になった方が3月末で定年、地元に帰ってしまうというので、急遽飲み会に参加する。
それが赤坂にあるベルギービールのお店だったのだけど、ちょっと隠れ家的な店でよかった。ビール好きの人とまた飲みに行くつもり。
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『ファミリーポートレイト』(桜庭一樹 講談社)を読み始める。
主人公の幼少の記憶から始まって、だんだん少女が成長していく。『赤朽葉家の伝説』に通ずるような世界。『赤朽葉−−』は三代記だったが、数奇な運命を生きる少女の物語で終わるのかな。まだわからない。
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読書
09.『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女 上』(スティーグ・ラーソン 早川書房)(継続)
10.『ダイング・アニマル』(フィリップ・ロス 集英社)
11.『起きていることはすべて正しい』(勝間和代 ダイヤモンド社)
12.『市川準』(河出書房新社)(継続)
13.『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女 下』(スティーグ・ラーソン 早川書房)
14.『使えるレファ本150選』(日垣隆 ちくま新書)
15.『雨の牙』(バリー・アイスラー ヴィレッジ・ブックス)
16.『ファミリーポートレイト』(桜庭一樹 講談社)(継続)
映画(劇場)
23.『罪とか罰とか』
24.『フェイクシティ』
25.『チェンジリング』
26.『ディファイアンス』
27.『20世紀少年 第2章 最後の希望』
28.『少年メリケンサック』
29.『ストリート・ファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』
30.『マンマ・ミーア!』
31.『ヤッターマン』
テレビドラマ
・「トライアングル」9〜11
・「不可能犯罪捜査官キイナ」6〜9
・「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」5〜6
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昨日に引き続き、『ファミリーポートレイト』(桜庭一樹 講談社)を読む。
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