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2007年12月前半

2007/12/01

睡魔。

 休日、寒さのせいか動きが鈍い。まるで虫みたいだ。音楽を聴いていたら、睡魔が襲ってきて眠ってしまったり、寒さだけでなく一週間の疲れが溜まっていたのかもしれない。

 夕方、「電脳コイル」最終回を観る。面白かった。結末も納得。来週からは、再放送をするというので、見逃した方は絶対観るべきである。

 寒さで出かけなかったので、夜は刺身と冷や奴で桜花を飲む。

 日記の書き方を日常の話をやめて、感想だけに絞ろうかと思っていた矢先、忙しい日が続く。まとめて書く時間がとれないとすぐに停滞する。やっぱり日記は日記にしておくのがいいのかもしれない。

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2007/12/02

SP。

 録画で、ドラマ「SP」を見る。

 このドラマ、最初から疑問を感じていたけれど、やっぱりいろんなところで違和感を感じる。面白くない。

 超のつく感覚をもつ主人公(岡田准一)を中心に、守ることだけが使命とされているSPが、テロリストたちと戦うというアクションドラマ。その設定自体は面白そうなのだが、見ているとなんだかだめだ。リアリティが感じられないのだ。もっと嘘っぽいドラマはたくさんある。でも、「SP」は真面目に、シリアスにやればやるほどリアルさから離れていく。

 例えば、前回だが岡田准一がテロリストと対決するのに、テロリストを挑発して発砲させるが、部屋に充満していたガス?に引火して爆発を起こす。その発砲の瞬間に、水を張った浴槽に飛び込み爆発から逃れる。これがアメコミのヒーローのような超人的な主人公ならあり得ないと思いながらも物語の嘘に乗れる。でも、普通の人間が、発砲してから逃げて弾をよけられるか、さらにその爆発を避けられるかというと、そうは思えない。

 あるいは真木よう子が敵を倒すのに、部屋の入り口付近に滑りやすいように何か薬品を塗る。そして咳払いをして、テロリストが様子を見に来ると、その薬品に足を取られて転倒し、その隙に真木よう子がテロリストを倒す。なぜ、そこで咳払いなのか。音を立てるのなら判る。普通、そこで咳払いをするか? さらに様子見に来たテロリストが、間抜けなことに転倒するのは良しとしよう。だが、転倒したまま何の抵抗もなくやられてしまうのがあり得ない。油断して転倒したとはいえ、抵抗するでしょう。いや、もしかしたら転倒して頭を打ったのかもしれない。そう思うしかないのだが、なんだか。

 これ原作だけでなく、脚本も金城一紀なんだよね。原作が悪いの? 脚本が悪いの? それとも演出? 演出は本広克行なんだよね。なんだか、ものすごくピントがずれている気がするのだが、そう思うのは僕だけなのか。

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2007/12/03

「ガリレオ」第8話。

 「ガリレオ」第8話「霊視る」を見る。原作とかなり違う話だった。トリックというか、不思議な出来事の真相的な部分は基本は同じなのだが、かなりアレンジされていた。アレンジした割には、パッとしない話だった。実験らしい実験もないし、ちょっと今ひとつだった。

 読書は相変わらず、『ゾディアック』(ロバート・グレイスミス ヴィレッジブックス)を読んでいる。映画を観ているから、細部を補強するように読んでいるけれど、これをいきなり本だけで読んで理解するのは結構大変かもしれない。

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2007/12/04

「ジョシデカ!」その他。

 23時半くらいの帰宅。どうもバタバタする日々。

 帰宅後、ビールを飲みながら録画消化で、「ジョシデカ!」第7話(先週放送分)を見る。ジョシデカの片割れ、泉ピン子の女刑事が今度は犯人扱い。毎回意外な展開にしようという工夫なんだろうが、それはないだろうという感じがしてしまう。

 『ゾディアック』(ロバート・グレイスミス ヴィレッジブックス)は面白いが、進みが遅い。別の本を並行読みをしようかと思う。

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2007/12/05

「働きマン」と睡魔。

 たぶん何かの世界的な陰謀により、毎日帰るのが遅くなっている。今日も深夜に帰宅する。

 ビールを飲みながら、「働きマン」を見る。恋人と別れた松方(菅野美穂)の前に久し振りに会う同期が現れる。でも、話は恋愛話ではなくて、仕事に思い入れを持てるかという話。あくまで、「働きマン」は仕事ドラマでいくみたいだ。こういう風に仕事に真っ正面から取り組むドラマはやっぱり見たことがないので、面白い。

 日記を書く前に睡魔が訪れてしまい、日記は明日の朝に書こうと思って寝る。

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2007/12/06

泥酔と悪夢。

 恒例となった毎週木曜日の終日打ち合わせの日。
 だがいつもと違うのは今日が一つの区切りであるということで、打ち合わせの未決定事項もすべて決める日だった。しかも最後となれば話が長引きそうなこの日に、無謀にも忘年会を兼ねた打ち上げというか飲み会を設定してしまったのであとがない。時間制限をつけて次々決定していくことで、奇跡的に20分前に終了。無事飲み会に行くことが出来た。

 飲み会は魚料理が豊富で日本酒もたくさんの種類がある店だった。ビールで乾杯のあとは、ほとんどずっと日本酒を飲み続ける。時間制限もあまりなくて3時間以上飲み続けたので、帰る頃には結構酔っぱらっていた。

 帰宅後すぐに寝る。たくさん夢を見る。今日は別の打ち合わせとダブルブッキングしていたので、欠席した方の打ち合わせで非難される夢なども見た。目を覚ますと午前3時。のこのこ起き出して、明日のビデオ録画の領域を確認したらやはり足りない。何本か編集してDVDに焼き、録画領域を確保して再び寝る。

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2007/12/07

空白の日々。

 今日もまた0時少し前に帰宅。日記を更新しようとして、1日さぼっただけだと思っていたら、2日の空白期間。とりあえず、穴埋めと思って書き始めるけれど、全然書けない。こんなことを書きたいんじゃないんだ! そのうちビール500ml一缶で睡魔に襲われて寝る。

 ドラマも消化しなきゃと思いつつ、あんまり見る気がしない。今クールは「ガリレオ」と「働きマン」はすぐ見る気になるが他はダメ。どんなドラマを見ても面白かった時期がやっとすぎた。あとは選んで見るぞ。

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2007/12/08

ひたすら眠る一日。

 先週同様、ひたすら眠る一日。朝、7時半の目覚ましで目を覚ますが、そのあと二度寝して昼まで寝過ごす。食後、溜まっている日記を書いたりするが、どうにも眠くて堪らないので夕方まで昼寝する。

 出かける気力もなく、近所のコンビニにビールか缶チューハイを買おうと思って出かける。外に出て初めて雨が降っていることを知る。寒いので、焼酎も買ってきて、主にお湯割りを飲む。

 夜の録画に備えて、空き領域を確保するため「ジョシデカ!」を見る。惰性で見ているが、どうも早く続きを見たいと思うような魅力がない。それから「風の果て」の最終回を見る。意外に面白かったので、原作を読んでみたくなった。
 そのあと、今日放送の「SP」を見る。やっぱり面白そうなのに、盛り上がっていかない。

 眠ってばかりで、起きたらテレビ。シッポが生えてきそうだ。

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2007/12/09

テレビ漬け。

 「風林火山」を見る。大河ドラマは大体途中まで見ても、期間が長いので途中で見逃して、そのうちにだんだん見なくなって、また年末間際に最後だけ見るなんていうパターンが多かった気がする。「風林火山」は珍しく全話見ている。次回がいよいよ最終回で、このままいくと全話見られそうだ。

 なぜかと思ったが、一つには今までは見られれば見るというスタンスだったのだが、今回は他のドラマを集中的に視聴していたのもあって、「風林火山」も録画していたからということが理由にあげられる。だが、やっぱり、あまり中だるみのない物語だったのかなという気がする。大河ドラマって、一人の武将の生涯を描いたりするので、晩年が退屈だったり、途中に面白みのない時期があったりすることが多いように思う。「風林火山」の場合、次回が最終回といわれてかなり唐突な気がした。まだ山本勘助はいくらでも活躍できるのに、次回でプッツリと死を持って人生を終えるということなのだろう。最終回までクライマックスが続くから見られたのかもしれない。

 と思ったのだが、でもそれを言ったら織田信長とか、戦国の武将なら突然の死を迎えることは珍しくない。別に山本勘助に限ったことではないだろう。実際のところ、大河ドラマの主人公の突然死率はどうなのか気になるところだ。

 それから数日前に放送した「恋のから騒ぎドラマスペシャル」を見る。「ナマイキな女」(堀北真希)、「声が震える女」(石原さとみ)、「殺したい女」(水川あさみ)の三本。このドラマを見ながら、つくづくこんなドラマまで見ることないなぁと思う。ならやめろよ、と思うがとりあえず一度は見ておかないと本当に見る必要がないという納得が出来ない。たぶん20年近くほとんどテレビドラマを見ていないと思うのだが、去年と今年でもう当分見なくてもいいと思えるくらいドラマを見たので、また20年見なくて済むかもしれない。いや、こんなテレビ漬けはやめなくてはならない。

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2007/12/10

忘年会の夜。

 「ガリレオ」を見る。第9話は「爆ぜる 前編」。二話完結のシリーズ最終話。だが見ていたら、デスマスクが池に落ちていたという「転写る」のエピソードも出てきて、原作の二話を絡めた話になっていた。二つの話がどう絡んでいくのか楽しみにしていたら、前編で「転写る」の謎解きまで終わってしまった。事件を一つにしただけで、話は結局二話それぞれあまりネタは変えないような気配。

 前編最後で出てきたのは、ガリレオ先生(福山雅治)と何か過去に因縁のありそうな、久米宏扮する教授。やっぱり、このシリーズでドラマ化するにあたり、頭のいい犯罪者との対決というエピソードになったものが多い気がするが、明らかに『容疑者Xの献身』へのつなぎなんだろうな。いやまあそれはそれでいいのだが。

 今日は忘年会もあったので、テレビは「ガリレオ」一本で終わりにして寝ることにする。

 ちなみに読書は『街の灯』(北村薫 文春文庫)を読み始めた。感想はまた別の日に。

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2007/12/11

ベッキーさん登場。

『街の灯』(北村薫 文春文庫)  前作『街の灯』(北村薫 文春文庫)があるのを知らずに、先に『玻璃の天』(北村薫 文藝春秋)を読んでしまったので、改めて『街の灯』を読んでいる。

 ベッキーさん登場の話である。この『街の灯』『玻璃の天』の主人公花村英子の運転手をしているのがベッキーさんこと、別宮みつ子である。ベッキーさんが、非常にスグレモノで、一を聞いて十を知る頭の回転を見せるのだが、そのヒントを元に「事件」の解決するのは花村英子というすごく変則的な探偵ものなのである。

 ベッキーさん登場で、まず思い浮かべたのはアシモフの黒後家蜘蛛の会シリーズである。もう一つは、最近読んだ『比類なきジーヴス』のシリーズである。いずれも、召使いの類が比類なき知恵を見せ、謎を解いたり、素晴らしい解決に導いたりするのだが、ベッキーさんはそれとまたひと味違う心憎い答えを示す。ベッキーさん自身が事件の謎を解くのではなく、あくまでも花村英子が解決するための道筋を作るという奥ゆかしさなのだ。

 ベッキーさん英子のシリーズは、『玻璃の天』でその面白さを満喫したが、順番を逆に読んだ『街の灯』では、ベッキーさんのいろんな驚くべき才能が次々と出てきて、これまた面白い。

 というわけで、ベッキーさんシリーズはなかなかよい。恒例のドラマ消化は、「あいのうた」再放送第1話を途中まで。

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2007/12/12

眠れぬ夜の。

 外出、直帰で少々早く帰宅。「働きマン」を見る。お父さんがやってきて、ドタバタする回。この手のドラマ、必ず出てくるエピソードでお約束通りなのだが、よかったのは仕事のエピソード。ジャーナリズムのあり方みたいなテーマがしっくりくる。脚本の吉田智子は「美女か野獣」でもテレビ局の報道番組を舞台にしていた。「今週、妻が浮気します」でも、ユースケ・サンタマリア扮する旦那は雑誌の編集者だった。wikipediaで経歴を見てみたら、広告代理店勤務からフリーライターを経て、脚本家になったようで、この辺経験に即しているんだろう。説得力があるもの。

 読書は『街の灯』(北村薫 文春文庫)を読み終える。12時過ぎ睡魔に耐えかねて、居眠りしてしまったら3時になっても眠くならず、本を読んだりパソコンを触って眠くなるのを待ち、4時半に寝る。

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2007/12/13

深夜の帰宅が続く。

 23時まで仕事。最後の快速電車で帰宅。忘年会のシーズン、帰宅ラッシュにぶつからないようにしようと思っていたのに、すっかり忘れていた。終電ではないので、予想していたより酷くはなかったが、電車の接続待ちで遅れたりした。

 0時半頃帰宅し、ビールと焼酎のお湯割りと食事。DVDレコーダーの空き領域は明日分まであるので録画したドラマの消化はやめる。

 読書は『月光ゲーム Yの悲劇'88』(有栖川有栖 創元推理文庫)を読み始める。最近『女王国の城』(有栖川有栖 東京創元社)が出て、15年ぶりに学生アリスシリーズの新作だと話題になっていたが、有栖川有栖の作品は読んだことがないことに気づいた。そこでシリーズを遡って、デビュー作でもある『月光ゲーム』を読むことにした。

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2007/12/14

首が痛む金曜日。

 左肩から首にかけた部分が痛い。寝違えたわけでもないので、肩凝りかな。

 昨日放送の「ジョシデカ!」第9話を見る。コメディとミステリの融合がちぐはぐでうまくいっていないと思っていたが、ようやくちぐはぐ感はなくなったがコメディの要素が薄まり、ほとんどずっとサスペンスタッチに展開する。手のひらの数字の謎が解けて、犯人もわかったところで、次回は最終回。犯人は最終回に明らかにした方がいいんじゃないのか。次回がどう展開するのやら。

 読書は引き続き、『月光ゲーム Yの悲劇'88』(有栖川有栖 創元推理文庫)。進みが遅くて、まだ半分読んだところ。

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2007/12/15

友人と会う。

 友人が東京に遊びに来るというので、友人を入れて5人で集まる。

 飲んで食事もできる店と考えていたが、年末の新宿は予想していたより混んでいて、13時を過ぎていたのに店の前には行列が出来ていたりした。すぐ入れそうなタイ料理の店に飛び込む。ここではグラスビール程度しかアルコールはなかったので、一杯ずつ飲んだくらい。それから喫茶店へ移ることにする。

 喫茶店も混んでいて、最初向かった店は満席。次の店を探して歩くうちに、西武の前を通る。昔ながらの時空間を保持し続けるこの店なら満席ということはないだろうということで、ここにするが予想通りすぐに入れる。何となく古い感覚の調度、店内には煙草の臭いが充満していた。ここで注文はコーヒーを頼んだのは2名、残る3名はビール(しかも中瓶)、ウィスキー水割りを注文する。喫茶店なのに、コーヒーより、ビールとウィスキーの方が先に出てきた。しかもコーヒー一つ忘れられていた。不思議な喫茶店である。

 16時過ぎ、上京した友人が帰る。見送りはしないで、道でそのまま別れる。残された4人で今度は居酒屋へ。途中で一人抜け、店も一軒変えて、3人で21時過ぎまで飲む。帰宅してすぐに寝る。よく飲んだ。

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2007/12/16

寒さが堪える日曜日。

 録画消化は、昨日放送分の「SP」を見る。夜は「風林火山」最終回。割にあっけない最終回という気がした。来年は「篤姫」だが、主演が宮アあおいだし見るつもり。ドラマは来年はもう見ないと思いながら、「ハチミツとクローバー」が気になっている。

 映画だが、松山ケンイチが撮影中に怪我をしたニュースで、『カムイ外伝』の実写映画化を知る。監督は崔洋一、脚本は宮藤官九郎。2009年公開と、まだまだ先だが楽しみだ。

 読書は『月光ゲーム Yの悲劇'88』(有栖川有栖 創元推理文庫)を読了。「読者への挑戦」が出てきて、おお!と思う。「読者への挑戦」なんて久し振りに見た気がする。意外な犯人というのをかなり期待していたのだが、明らかに怪しい登場人物やミスリーディングさせるような部分が少なくて犯人が明らかになったときに、意外性があまり感じられなかった。結構多い登場人物たちも均等に犯人の可能性があるのが面白さでもあり、その反面意外性の弱さに繋がってしまったのかもしれない。いかにも本格らしい犯人当てだが、もっと違うものを求めていたみたいだ。

 すっかり寒くなって、もうすっかり冬。12月も半分終わった。もう今年も終わりだが、まだまだいろいろとやらなければならないことがあり、そしていろいろとやり残したことがありそうだ。

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